今回の「田舎の住まい情報」は、霧の町・北海道釧路市にズームイン。釧路市は、充実した都市機能と、「釧路湿原」「阿寒」の二つの国立公園をはじめとする大自然をあわせ持つ道東の中核都市。近年は、道内93市町村が実施する体験移住「ちょっと暮らし」利用ランキングで4年連続1位の支持を得ています。その人気の理由と移住ポイントについて、釧路市役所市民協働推進課 阿部さんに伺いました。

釧路湿原

かつて炭鉱で栄えた町は、人気の移住先として注目されはじめた

北海道の東部、太平洋岸に位置する釧路市。炭鉱業、水産業、製紙業を基幹産業に道東の拠点都市として発展してきました。現在も日本で唯一の坑内堀り炭鉱が残る町として知られています。また水産業では、ししゃも、ハタハタ、ウニなどの増殖・養殖漁業への強化支援が行われており、中でも「釧路ししゃも」と「釧路定置トキシラズ」は地域を挙げてのブランド化が推し進められています。「トキシラズ」は時不知、時鮭とも呼ばれる季節はずれの春に獲れる若いサケ。脂のノリがよく、美味しさはサケの中でも随一、高級魚として扱われています。

釧路市マップ

札幌駅から釧路駅まで、JR特急利用で約4時間20分。飛行機利用で約3時間。

そんな釧路市が現在、移住先として人気を集めています。そのきっかけは「団塊の世代」が定年退職の時期を迎えた2007年頃。余生は雄大な北海道で暮したいというシニア世代が増えたことから。そこで、北海道が、道内の移住受け入れに積極的な市町村を束ねて移住者をサポート。現在は、NPO法人 住んでみたい北海道推進会議が、移住サポートサイト「北海道で暮らそう」を運営したり、お試し移住「生活体験ちょっと暮らし」を企画しています。なかでも釧路市は、気候の良さ +「 くしろ長期滞在ビジネス研究会(以下、くしろ研究会)」の存在が、お試し移住促進の大きなポイントとなっているようですよ。

その1 夏は涼しく、冬の雪かきも楽々

釧路の夏は涼しく過ごしやすいのが大きな魅力。7、8月の最高気温の平均が21.7度と、東京より約10度も低く、天然のクーラーが効いているみたいに快適です。冬は晴れの日が多く、道内では降雪量が少ない地域。近年の積雪量はなんと60~80cm程度なので、雪かきに悩まされることもほぼなし。しかし阿部さんは、「夏の快適さに比べ、冬の北海道の寒さは厳しいもの。雪は少いが、12月~3月の平均気温は0度を下回るので、まずは『二地域居住』や、夏の間だけ移住する『季節移住』からはじめてみては」とアドバイス。またスギ・ヒノキの植生がないため、花粉症の方にはまさに天国!市では「花粉ゼロの快適空間」というキャッチフレーズでPRしているそうです。

空から見た釧路市

その2 くしろ研究会の皆さんが、お試し移住を盛り上げてくれる

釧路市では、2008年から地元の不動産会社やホテルなど観光業に携わる事業者が「くしろ研究会」を組織。前述の「生活体験ちょっと暮らし」の釧路市での実質的な紹介役をしてくれます。紹介している宿泊先は、ホテル、ウィークリーマンションから介護付き有料ホームまで。滞在可能期間も様々で、1週間のところもあれば、3ヶ月以上じっくり試せるところも。これならリゾート気分で楽しみたいファミリー世帯にも、介護が心配なシニア世代のニーズにもぴったり。お試し移住の敷居の低さが魅力です。そして、この紹介役のくしろ研究会のもてなしと夏の涼しさが利用者に大好評。「生活体験ちょっと暮らし」ができる市町村は道内に93ヶ所ありますが、滞在者数、延べ滞在日数と4年間連続1位を獲得しています。

<長期滞在者の釧路市来訪実績>
滞在者数 延べ滞在日数
2014年度 181組295人 8,812日
2011年度 73組124人 4,913日
2008年度 17組31人 531日
  ※2015年3月31日現在(2013年度以降は「二地域居住者」を含まない)

 

気候は冷涼でも、釧路の人の気持ちはあったかい! こう言いたくなるぐらい「くしろ研究会」では、お試し移住、長期滞在を盛り上げてくれます。地元の人たちと交流できる機会を作ってくれ、毎回、釧路のおいしいお店や、おすすめのスポットなど、情報交換で盛り上がります。「釧路湿原」の展望台や自然公園「春採湖ネイチャーセンター」といった有名な観光地はもちろん、美しい夕日を撮影できる絶景ポイント、自慢の温泉、カヌーやホーストレッキングができるところ…ととっておきの場所も教えてもらえるそうですよ。また地域を学ぶ講座を開いたり、滞在中の相談に応じるサポートデスクの取り組みを行っています。

アイヌコタン

アイヌ古式舞踊をはじめとする舞踊や人形劇・イオマンテの火まつりを上演。昔からのアイヌの生活や文化を知ることができます。

その3  求人倍率UP!子育て支援にも力を入れる釧路市

釧路の求人状況に明るい兆し!2009年5月には、0.26倍まで落ち込んでいた釧路地域の有効求人倍率は今夏、1.11倍まで回復。市でもU・I・Jターン就職相談会等の実施に力を注いでいます。

企業支援には、一定の条件を満たした空き店舗に新たに出店する事業者に対し、店舗の改修経費や広告宣伝費の一部を補助する制度があります。

またファミリー世帯には、子育てを応援する施設「釧路市中部子育て支援拠点センターサテライト よちよちひろば新橋」を新橋六丁目ビル(イトーヨーカドー釧路店)3階に開設するなど、若い方の移住サポートに繋がっているとのこと。保育料の軽減など子育て支援政策も充実。また家さがしについても、窓口を一本化し、空き地・空き家の売買、貸借の相談をスムーズに受け付けることができるようになりました。

今年度は、釧路市の「ちょっと暮らし体験」がメディアで取り上げられたこともあって、10月末時点ですでに問合せは900件を超えています。一過性のものに終わらないよう、移住を考えるみなさんに、仕事、住まい、子育てなどの情報発信をしていこうと市民協働推進課をあげて頑張っているんだそう。「釧路移住への不安をなくしてもらえるよう、しっかりサポートしていきますよ!」と、阿部さんの頼りになる言葉が返ってきました

釧路市の「ちょっと暮らし」の体験物件をピックアップ!

「ちょっと暮らし」を利用して、釧路の大自然や暮らしを自身の目で確かめてみませんか?釧路市では滞在に期限を設けていません。生活備品がそろった快適住宅で、1週間から長期滞在まで。釧路移住への不安が解消するまで、ゆっくり過ごしていただけますよ。詳細は下記サイトから。
くしろ長期滞在ビジネス研究会

PICK UP その1
冬の釧路も熱い。「冬季家賃20%割引」企画でお得にお試し体験!

冬の釧路には、一面の銀世界を疾走する「SL冬の湿原号」や、温泉めぐり、スキー、ワカサギ釣りなど、この季節ならではの魅力がいっぱい。北海道としては雪が少なく、街中は除雪も行き届いているので、アクセスも問題なし。物件は、釧路駅まで徒歩圏の住宅地。地元の暮らしが見えてきますよ。
平成28年1月~3月までモデル的に基本家賃を20%割引で利用できる機会に、冬の生活も体験してみませんか?

コーポユタカ外観

<タイプA> <タイプB>
タイプA間取り タイプB間取り
<タイプC> <タイプD>
タイプC間取り タイプD間取り


■物件情報
賃貸価格:55,000円/月
冬季費 10,000円/月(10~4月)
保証金 30,000円 (契約時に預託。解約時に破損等、ハウスクリー二ング費、光熱費超過分をご精算し、残金はご返金致します。)
構造:鉄筋コンクリート造/3階建(築33年)1K ※内装工事済み
駐車スペース:5,400円(税込)/月(1台)
主要設備:TV・掃除機・ベット(限定台)・洗濯機・ガスコンロ・冷蔵庫・電子レンジ・生活備品一式他

PICK UP その2
まずは短期で! 1週間から利用できるプランもご用意

すぐに長期滞在ができない方には、1週間から格安で利用できるホテル・アパートメントをおすすめ。場所は、ウォーターフロントの観光スポット「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」の目の前。釧路の台所「和商市場」にも近いので、地元の食やショッピングを存分に楽しんでください。また、釧路駅までは徒歩10分で、JRや路線バスの利用も便利。備品も完備なので、思い立ったら気軽にGo!

みなと21(シングル)

<シングルタイプ>

みなと21(ツイン)

<ツインタイプ>

■物件情報
賃貸価格(1週間より利用可):シングル 28,000円 / 1週間、ツイン 40,000円 / 1週間
延長料金:シングル 4,000円/1日 、ツイン6,000/1日
冬期料金(10/1~4/30):3,150円追加/週 515円追加/1日
延べ床面積:シングル 13.9㎡~18.8㎡
駐車料金:6,480~8,640円/月、324円/日
退去費用:1ヶ月 16,200円~、1週間:4,320円~/シングルの場合
備品:テレビ・食卓セット・洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・ベッド寝具一式・食器棚・鍋・食器一式・掃除機・除湿機・ゴミ箱

※掲載している物件はいずれも2015年10月30日時点での情報です。
※上記は参考物件として掲載しています。
※物件へのお問い合わせは、くしろ長期滞在ビジネス研究会事務局(釧路市役所 市民協働推進課)まで。

【移住・ちょっと暮らし】
釧路市役所 市民協働推進課
TEL 0154-31-4504
FAX 0154-23-5220
shi-shiminkyoudou@city.kushiro.lg.jp

 

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