むすビーズ林業インターン2

過去開催の林業体験ツアーの様子

「環境保全・林業活性・移住促進」につながる “3方よし”の自伐型林業

現在、日本では林業に携わる人の不足により、山の荒廃がすすんでいます。
そのため台風や大雨で土砂災害を起こしやすくなったり、林業以外に主だった産業がない中山間地域は、加速度的に活力が失われつつあります。

実は今の日本では、自分の山を自分で管理している人はほとんどなく、森林組合や林業専門業者に委託しているのが現状。
そんな中、これまでのように法人が主体となって行う林業ではなく、1世帯、または1集落など、小規模で行う「自伐型林業」が注目されています。

森林開発もコストも小規模に抑えられるため、環境保全型で新規参入しやすいのが特長。
移住支援サポート「おむすビーズ」(本社:豊中市)では、2月23日(金)~25日(日)に林業体験ツアー「山ではたらき・くらす」を開催。「自伐型林業」をふくめ、地方での新たな仕事として林業を紹介し、第一歩をふみだすサポートを行っています。

おむすビーズ林業2

林業は意外にも収入が安定しやすい!?

【理由その1】林業は天気や気候に変動されにくい

「おむすビーズ」スタッフの長谷岡勲さんは、「林業は移住者が地方で収入を得るための良い仕事になる」と話します。
長谷岡さんは、現在、高知県土佐町の現地スタッフとして活躍。これまで何人ものインターン生、体験生を現地の林業関係者とつなげてきました。

「林業は、簡単な仕事ではありません。体力も必要ですし、高所での作業など危険も伴います。しかし移住者から人気の農業と比べると、実は収入が安定しやすいというメリットがあります。その理由は、まず農業のように、天気や気候の変化に左右されにくいということが挙げられます」。

たとえば昨年(2017年)10月に大型の台風が上陸し、長雨が続いたことで、12月以降、収入の柱となる白菜や大根、ほうれん草などが軒並み大きなダメージに。都会のスーパーマーケットや市場でも、年末年始以降、野菜の高騰が続き、農業関係者でなくても、その影響を実感している方も多いと思います。

「その点、木は丈夫です。たとえ木が倒れても、まっすぐ立派に育った木なら、材木市場で流通され、曲がった木ならチップや薪にするなど別の市場で取引されます。市場価値が野菜ほど下がらないんですよね」。

土佐町森林組合2

【理由その2】林業の基本的な技術は、どの木でも大差がない

また木は、成長がゆるやかなうえ、農作物に比べると育て方が複雑でなく、育成法による影響を受けにくいことがメリットになります。
例えば野菜なら、作物ごとに育て方が大きく異なり、覚えなければならない知識やケアが膨大となります。
そのうえ野菜は成長も早いので、移住したばかりの農業初心者にとって、知識の習得が野菜の成長に追い付かないという結果になります。

「木は、野菜に比べて成長がゆっくり。技術習得にじっくりと取り組むことができます。当社では、まず森林組合など、林業関係の法人に勤務しながら、技術を高めることをおすすめしています。そのあと山の所有者から管理を個人で請け負ったり、山を所有して林業をするなど自伐型林家をめざしても良いでしょう。高齢で所有者が管理できない山も多く、良い山を扱うことができれば、すでに木はあるので即収入につながっていきます。出荷できれば、1本あたりの価格も高いので、田舎で暮らしていくのに困らない程度の収入にはなりやすいかもしれません」。

自伐型林業では、ほかにベースとなる職をもちながら、稼ぎたい分だけ副業で行う林家(りんか)もいるのだとか。農家に対して、林家(りんか)と呼ぶそうです。しかも高知県は、日本で広がりつつある自伐型林業をリードする地域だそう。

土佐町森林組合 代表理事

土佐町森林組合 代表理事組合長の永野敏明さん。林業体験ツアーでは同森林組合の指導のもと、チェーンソーでの丸太切り体験などガッツリ研修を行う。

プログラムでは、仕事探しから、地元の方とのふれあい、家探しまでアドバイス

移住支援サポート「おむすビーズ」では、これまで4回の林業体験ツアーを開催。昨年(2017年)10月に参加した5人のうち、2人はすでに移住、または移住にむけての準備を始めているそう。

そんなに早く移住を決意できるものなのか─。長谷岡さんは、その理由について、「おむすビーズ」のトータルサポート体制を挙げます。

「『おむすビーズ』が主催する林業体験ツアーでは、『仕事・暮らし』の2本立てでサポートするのが特徴。今回のプログラムでは、森林組合など法人団体ではたらくこと、小規模で自伐林業を行っている林家ではたらくこと、そして林業関係者との交流会も催す予定にしています」。

林業体験では緊張していても、交流会でお酒を酌み交わせば、一気に打ち解けるというもの。地元の方の話を聞きながら、移住後の暮らし方をイメージしたり、すでに移住して林業を行っている人から、目からウロコの移住体験談を聞けることも。
話に花が咲くうちに、これまでの自分の生き方をみんなに聞いてもらったりと自分を振り返るきっかけになる人も多いのだとか。

移住には、やはり地域の人とのつながりを持てるかどうかが、カギなのかもしれません。

交流会2

地域の方々と交流会!地域の方から、思わぬ求人情報をもらったり、家探しについてアドバイスをもらえることも。

林業体験ツアーは、林業に興味があって参加する人はもちろん、移住に重点をおいて参加する人も大歓迎だそう。
「今回の体験では、林業がどんなものか肌で感じてもらい、自分に向いているのか、やってみたいか─などもふまえ、次の自分の目標をたてる道筋にしてもらえたらいいですね。まずは林業の全体を知ることが大事です」と長谷岡さんは話します。

林業体験ツアーは体験参加費、保険費用は無料。往復の交通費&食費のみで参加OK。
詳細は下記。定員5名までなので、お早めにお問い合わせを。

おむすビーズ 2018年 林業インターンシップ 01

「れいほくで林業体験ツアー~山ではたらき・くらす」
日時/2018年2月23日(金)~25日(日)
参加費/研修費+保険費は無料
※現地までの往復交通費、食費、交流会参加費(3,000円程度)は実費負担
定員/5名(参加者多数の場合は選考あり)
場所/高知県土佐町
※宿泊無料・石原コミュニティセンター(廃校を利用した町の多目的施設で宿泊)
対象/田舎暮らし、一次産業を中心とした林業に興味のある方

主催・問/株式会社FPI おむすビーズ
電話06-6939-3631
farm@fpi-group.jp
https://www.inaka-start.com/

関連記事