就農までのステップ

農業を仕事にするには、様々な知識と経験が必要です。農業法人に就職しようと考えている人も、農業で独立しようと考えている人も、農業技術と農や食に関わる知識を得るためのステップが必要です。ここでは代表的な就農ステップをご紹介します。

農業法人のインターンシップに参加する

就農までの道のり 1

農業法人の中には、就農希望者を対象に、農業インターン生を募集しているところがたくさんあります。インターン期間は、1週間から1年以上のところも。農業の現場感に触れながら、学べるのが最大のメリット。農業法人によっては、本人の能力と希望次第で、研修後に社員として雇用するケースも多くあります。独立したい人には一定期間の雇用の後、就農支援してくれる農業法人もあります。

目的をはっきりさせよう

「将来の就農地と生産したいもの(栽培昨目や品種など)を決めるため」など、目的意識を持って研修を受けると、より深い学びにつながります。独立就農を目指す人も、複数の農業法人で学ぶのがおすすめ。いろいろな栽培方法、経営スタイルを学ぶ間に、自分のやりたい農業がみえてきます。

事業規模をみよう

家族経営の農業法人を選ぶか、社員10人以上が働く比較的大きな農業法人を選ぶかで作業形態や仕事内容、待遇が変わります。自分の目的に合った規模の農家・農業法人を選びましょう。

  • ◎研修費用は?
  • ◎寮・食事の提供は必要か?
  • ◎農産物の加工・製造が学びたいか?

など

真摯に学ぼう

インターンシップは学校ではないので、聞けば何でもすぐに教えてもらえるというものではありません。労力として農家・農業法人に貢献し、謙虚に学ぼうとする姿勢でのぞみましょう。

就農までの道のり 2

研修費用は無料のところが多く、食費の補助がつく場合もあります。
インターン期間中の住まいについては寮や農園主の家に間借りできることが多いようですが、長期になれば自分で家を借りて住むことも可能です。

農業学校で学ぶ

就農までの道のり 3

農業学校には公立の農業大学校と、民間の農業専門学校があります。公立の農業大学校は全国42の都道府県に大体1校ずつ設置(※)。ほかにも財団法人や社団法人が運営する農業学校もあります。
農業学校では、座学と実習の時間が設けられているので、栽培法についてじっくり勉強したいという人にはおすすめです。ただし農業大学校で学んでも、家業を継ぐという人以外は、実践経験を積んでから就農する方がベター。学校で学びながら、農家・農業法人でのインターンシップで経験を積んでおきましょう。
※秋田、富山、石川、福井は設置なし。

農業大学校のポイント

  • 農業大学校は、高校卒業程度の学力を必要とするところや、年齢制限(40歳まで)が設けられているところも。
  • 寮を完備しているところが多い。
  • 入学試験・面接などがある。

民間の農業専門学校のポイント

  • 年齢にかかわらず学べる。
  • 独自のカリキュラムやバラエティ豊かな講師陣をそろえていることが多い。

通信教育を行っているところもあり、通学や寮に入ることが難しい人も学びやすい。

自治体主催の研修に参加する

就農までの道のり 4

地方では農業の担い手不足を解消するため、各自治体が就農&移住促進のための農業研修を行っています。自治体によって内容に差はありますが、自治体と地域の農業関係者が協力して取り組んでいるので、就農と移住をセットで相談でき、具体的に検討しやすいというメリットがあります。

  • 就農地が決まっている人にはおすすめ。希望する自治体の役所に農業研修や移住者の受け入れについて問い合わせてみよう。
  • 各地方とも研修内容はバラエティ豊か。長期研修から、町や地域の農業を見学してもらうための短期研修なども。お試し移住として自治体などが管理する民家に滞在することができるプランも。

おまけコラム

研修への一歩が踏み出せない人は、農業体験からはじめよう

「自分は本当に農業で暮らしていけるのか」「田舎暮らしや農業を仕事にすることに、家族が不安を持っている」など、最初の一歩が踏み出せない人は、本格的な農業研修の前に農業体験に参加してみましょう。田植えイベントや、棚田再生ボランティア、収穫祭など、グリーンツーリズムなど、インターネットで検索すれば情報が手に入るはず。悩んでばかりいても前には進めませんよ。まずは行動!ファミリー世帯なら、親子で参加できるプランもあります。