地元を盛り上げようと頑張っている、女性集団が新潟にいるという噂を聞きつけました。その名も、新潟ガールズ集団「Lily&Marry’s(通称:リリマリ)」。自らを“地域活性化モデル”と呼び、精力的に活動しています。「キレイ、カワイイだけでなく、泥だらけになって汗をかく仕事もしょっちゅう」と笑う「Lily&Marry’s」代表の今井美穂さん。早速インタビューしてきました。さてその実態とは??

リリマリ

「Lily&Marry’s」は2010年発足。活動は、基本的にボランティアですが、メンバーの一部はプロのモデルとしても活躍。前列中央が代表の今井美穂さん。

恥ずかしがり屋さんが多い新潟女子 田舎でできるはずねぇ…が口グセだった

「Lily&Marry’s」は現在、小学生から大学生、会社員や40代の主婦まで80人が所属。自分の時間をやりくりしながら、地域のイベントに出演したり、観光PR、清掃活動、商品開発など精力的に活動しています。母体となるのは、新潟県内で外食やモデル事業を手がけるしたみちオフィス株式会社。グループ発足のきっかけは、地域を盛り上げるには、まず新潟の女の子を元気にしたいという思いがあったからだと今井さんは振り返ります。
「雪深い地域の県民性なのか、新潟の女の子はみんな保守的。何となく周囲に合わせたり、どこか控えめ。ましてや芸能活動なんて、こんな田舎でできるはずないって、みんな最初からあきらめている感じ。私もそうだった」。

一念発起で「ミス十日町雪祭り」にトライ みごとグランプリに

実は、誰よりも変わりたいと思っていたのは今井さん自身でした。高校の頃から、キュートで身長も高く、ひときわ目をひくマドンナでしたが、卒業後は、お給料とお休みがとれる安定した会社に勤めるのが一番と地元企業に入社。「心のどこかで華やかな世界に憧れもあったけれど、できるはずない、田舎だし…と思っていました」。そんなときに「ミス十日町雪まつり」の募集がある事を知り、思い切ってエントリー。見事グランプリに。新しいことに挑戦してみたい、若いうちにもっといろんなものを見てみたい─と押し込めていた気持ちが一挙に開放されたと笑います。

Lily&Marry`s2

海岸清掃の様子。こんなキュート女の子と一緒なら気分もアガル↑↑ いつも笑顔で楽しく取り組めば、理解者も増え、ハッピーの輪もより大きくなりそう。

地元に誇りを持てるようになったら行動も変わる
カリスマ新潟女子を増やして地域発信しよう

今井さんがさらに大きく変わったのは、受賞後の1年間、新潟の観光大使として活動したこと。
「私自身が知らなかった新潟の美しい風景、おいしい食べ物、あったかい人情に触れるたびに、こんなにステキなところだったんだ」と地元を再認識。観光大使として新潟の良さを伝える時も、最初は台本を読んでいるだけだったのに、1年後は自分の言葉でポンポン話せるように。

「新潟では高校を卒業すると、東京など都会に出ていくことも多いけれど、新潟の良さを知らないままではもったいない。なんとか良さを伝えていきたい」。
新潟に誇りを持てるようになったら行動も変わり、一歩前に踏み出すことが楽しくなってきたという今井さん。「私と同じように、一歩前に出てみたい女の子の後押しをしよう!」と考えて転職し、したみちオフィスに入社。当時の社長の後押しをもあり、2010年に「Lily&Marry’s」を設立しました。
「だからリリマリは、カワイイ、きれいなモデルではなく、地域の人も巻き込んで、ムーブメントを作るモデル=“地域活性化モデル”なんです(笑)」。

現役農業女子とコラボ
農ガールのための農業ウェアを共同開発

2014年には、今井さんがしたみちオフィス株式会社の代表取締役に就任。「カワイイ農作業着プロジェクト」もスタートしました。新潟といえば日本有数の米どころ。活動を通して若手の農家さんと知り合う機会も多く、農業に携わる女性グループと知り合ったことをきっかけに、地元の縫製工場も巻き込んで、農業ウェアの商品開発をすることに。
「農業界の顧客ターゲットは今も男性オンリー。作業着を探そうとホームセンターに行っても、男性サイズばかりで色も地味。女性は選ぶことすらできないんです ヽ(`Д´)ノ 」。

リリマリ

商品は、農業女子のアンケートをもとに開発。「要望もリアルです。生地の伸縮性、スタイル良く見えるようにスッキリしたデザインにしたいけれど、収穫作業では腕の上げ下げがしやすいように肩まわりはゆったりとなど」。そして半年かけて仕上がったのがこのウェア(写真下↓↓)。地元のテレビ局も取材に駆けつけ、農作業着プロジェクトは一気に県内で話題に。これを機にリリマリはただのモデルじゃない、企画開発もするし、自分たちで考えて動けるモデルと評判になりました。

Lily&Marry5

新潟の伝統産業、文化に深くかかわっていきたい
地域の魅力、人の魅力を知っている私たちだからこそ出来るはず

新潟は、農業をはじめ伝統的な産業や歴史があります。2015年からは、リリマリのメンバーぞれぞれがやりたい分野に分かれてトライしているのだそう。代表の今井さん自身は、農地を借りてお米作りに挑戦。若い女子のがんばりに、県内の旅館の女将も興味をもってくれて一緒に田植えを手伝ってくれました。収穫後は、若女将たちが、お宿限定米としてお客様にお出ししたいという話もあり、今後の農業プロジェクトが、ますます楽しみに…。地域活性化モデル「Lily&Marry’s」の活躍に乞うご期待。これからも新潟の魅力をアクティブに発信してくださいね。

リリマリ

お米は商品として出す予定。「リリマリメンバーにパッケージデザインを考えてもらいま~す」と今井さん。

リリマリ

米作りは種まきから始めたというからビックリ。苗箱を何千枚も機械と素手でハウスの中に並べた時には、あまりの力仕事にめげそうに。

●●取材後記●●
女性の農業は“日焼けとの闘い”だと、茶目っ気たっぷりに話す今井さん。毎日変わる天候と土壌、稲の様子をみて作業工程を考える農業は、本当に大変な仕事だと実感したそう。今井さん、お忙しい中、インタビューにおこたえいただきありがとうございました。

リリマリでは、活動メンバー&コラボ企業を募集中。農業ウェアもwebサイトで販売中です。
詳細はHPを参照くださいね。

新潟ガールズ集団「Lily&Marry’s」
Lily&Marry’s 公式サイト
カワイイ農作業着プロジェクト【+Farmarry】