よしい養豚 れんが亭店内

2017年秋にオープンした「れんが亭」。唐津産の和豚もちぶたを使ったロースカツやしゃぶしゃぶ料理が好評。

自分が生産したブタを、最上の料理として提供したい

有限会社よしいは、九州で7軒しかないブランド豚「和豚もちぶた(わとんもちぶた)」を飼育する養豚農家のひとつです。母豚830頭、養豚9,000頭を飼育。九州では「和豚もちぶた」の大規模生産農家として知られています。

「養豚場経営は父の代から始まりました。現在、私の息子が後継ぎとして奮闘中。3代にわたって経営をしています。レストラン経営のきっかけは、自社で生産した豚を、最上の料理として提供したかったから。スーパーマーケットなどに卸していますが、このブランド豚のおいしさを最大限に活かした料理を、多くの方に食べてもらいたいと思っています」。

株式会社とん豚 (れんが亭)

「和豚もちぶた」の最大の特徴は、その旨味と肉質。和豚もち豚の旨味を味わえる「しゃぶしゃぶ」は絶品です。

お客様からは「しっとりして、やわらか」「肉質がきめ細かく、あと口さっぱり」など評判は上々。

2017年秋のオープン以来、地元・佐賀県唐津市を中心に、口コミのみでお客様を増やしています。とろけるような脂の旨みと甘さ、そしてきめ細かく舌触りの良い肉質が特長で、おすすめは和豚もち豚の旨味を味わえる「しゃぶしゃぶ」と希少部位の「ヒレカツ」です。豚肉は新鮮なほどおいしいのだそう。養豚場直営店という強みを最大限に活かし、フレッシュな豚肉を、最高の状態でお客様に提供しています。お店は、唐津駅から徒歩2分。駐車場も完備しています。

周囲の反応についてお聞きしたところ、お客様の反応はもちろん、養豚場のスタッフのモチベーションアップにもつながっているのだとか。

「お客様の反応がすぐに聞けるので、飼育スタッフのやりがいにつながっているようです」と嬉しそうに話す吉井さん。

豚はストレスに弱い動物。厳しいデータ管理で病気を徹底的に遠ざける

そもそも「和豚もちぶた」は、約30年前に「日本一おいしい豚肉をつくろう」の想いを胸に、全国からたくさんの養豚農家が結集し、豚肉の研究を重ねた末に生まれたブランド豚。現在、その中の有志の養豚農家により設立された「グローバルピッグファーム」(本社:群馬)が一括してブランド管理。農家さんへのコンサルティングサービスも行っています。
「和豚もちぶた」を飼育するには、餌は指定された配合で行うこと、最短で消費者に届くための流通システムを確保すること、健康に育つよう徹底したデータ管理を行うことなど、クリアしなければならない基準が細かく決められています。

「特に大変なのは、ストレスに弱い豚を元気に育て上げること。厳しいデータ管理を行い、3カ月に一度は指定の獣医に定期的に巡回してもらいます。健康を維持管理し、病気をとにかく遠ざけることに労力の大部分を費やしますね」。

地元・唐津に貢献したい。「和豚もちぶた」で“唐津ブランド”を高めていく

吉井さんは、この「和豚もちぶた」を“唐津ブランド”の1つとして、広めていきたいと意気込みます。有限会社よしいでは、オール唐津産にこだわり、母豚の飼育にはじまり、子豚の出産まで、すべて自社で行っています。

「おかげで“和豚もちぶた”ブランドに加え、“唐津産”のネーミングの認証をとることができました。私は、今後、この「和豚もちぶた」で“唐津ブランド”を全国に広めていきたいと思っています。そもそも唐津・玄海地区は、昔から畜産が盛んな地域。佐賀牛の一大産地です。海、山も近く、自然が豊富に残り、生き物にとっても心地よい地域なんです」。

和牛ブランドの1つである佐賀牛は、全国に150はあるといわれる銘柄牛の中でも、格付け基準の厳しさでは、3本の指に入るほど厳しいことで有名。佐賀牛は、ふるさと納税の人気の商品になるほどです。吉井さんは将来、「唐津産 和豚もちぶた」がふるさと納税商品になったら─とニッコリ。

よしい養豚 れんが亭 とんかつ

「和豚もちぶた」を最上の状態で料理に。トンカツはいちおしの人気メニュー!

課題は人材の確保。今後は九州一のマーケット・福岡にレストラン出店へ

ブランディングの攻略として、吉井さんは、福岡へのレストラン出店を視野に入れています。

「『唐津産 和豚もちぶた』をPRするには、大きなマーケットに進出したい。もちろん食肉としては、福岡のスーパーマーケットに「唐津産 和豚もちぶた」をたくさん卸しているのですが、やはり効率的にブランディングするには、同時進行で、自社レストランでそのおいしさをダイレクトに伝えたいですね。メニュー考案は、料理長と私で試行錯誤しながら、最上の状態で食べていただけるものをと熱心に取り組んでいます」。

現在の課題についてたずねると、
「最大の課題は、人材の確保。養豚場は若い世代が育ってきてはいますが、安定して高品質の豚を育てるためには、スタッフ数もまだまだ増やしたい。レストランを出店するにも人材が必要です」。

佐賀県をはじめ、九州エリアは福岡県をのぞき、各県とも軒並み全国ワースト1の最低時給(H30.5月現在:※)。吉井さんは、社員はもちろん、アルバイトの給与やシフトの融通、お休みなど、できるだけ働きやすい環境を整えて、力を合わせて農場と店を盛り上げていきたいと話してくれました。
唐津市は佐賀県の北西部。玄界灘に面する市で、博多から車で1時間程度。温泉地も点在し、焼き物の町・伊万里市にも近く、見どころ満載です。お近くに行ったら、ぜひおいしい「唐津産 和豚もちぶた」を食べに行ってみませんか。
現在、有限会社よしい、レストラン「れんが亭」ともに、スタッフ募集中だそうですよ。気になる方はぜひお問い合わせを。

1 れんが亭 唐津産和豚もちぶたのお店 写真

唐津駅から徒歩2分の「れんが亭」。お座敷、個室として使えるお部屋、カウンター席と様々な雰囲気でお楽しみいただけます。

■唐津産 和豚もちぶたのお店「れんが亭」
佐賀県唐津市新興町193
http://www.watonmochibuta-rengatei.com/
★スタッフ募集 https://cookbiz.jp/job/job33834.html

■ 有限会社よしい
佐賀県唐津市肥前町切木783

※平成29年度に行われた最低賃金改定において、九州は福岡県をのぞき、全国最低時給の737円。ちなみに福岡県は789円。全国平均は848円。

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