手厚い制度があって移住もすんなり
金沢市内に近くて意外に便利だった!

孫(まご)ターンという言葉をご存知ですか?孫が祖父母の地元に移住すること。
かつて限界集落といわれた石川県羽咋市神子原(はくいしみこはら)地区に、2009年に移住・新規就農した屋後浩幸(やごひろゆき)さん。就農するなら、祖父母が暮らす石川県でと決めていたのだとか。なぜ神子原地区に?移住のキメ手は? 田舎での暮らしや目指す農業についてお聞きしました。

羽咋市神子原屋後さん1

なぜ石川県での就農を志したのですか?

もともと僕は大阪生まれの広島育ち。祖父母は金沢市に住んでいて、幼少の頃からよくおじいちゃん、おばあちゃんの家に帰っていました。以前から農業を仕事にしたいと考えており、就農するなら水も空気もきれいな石川県でと決めていました。

農業関係のツテはなかったので、まずは県庁に問い合わせたら、担当の職員さんが各市町村を一緒にまわってくれました。

それは親切な職員さんですね
それで移住先はすんなり決まったのですか

農業をするなら、アパートじゃなくて、やはり一戸建ての方がいいなあと。作業場や倉庫もあるような…なおかつ家から圃場まで近いところが圧倒的に便利で…とこのように考えてたら意外に物件って限られてくるものなんですよ。それが羽咋市に、空き農家バンク制度というのがあると教えてもらい「これだ!」と。空き家と農地がセットになって貸し出しされているもので、僕にとってはとても都合が良かった。下見に行き、あっさりとそこに決めました。それが今、住んでいる羽咋市神子原(はくいしみこはら)です。

羽咋市神子原屋後さん2

整然とした畑!すみずみまで、手入れが行き届いています。

当時は限界集落だったとお聞きしていますが
移住してからすんなり溶け込めましたか?

烏帽子(えぼし)親制度という制度が地区にあって、移住してきた僕の親代わりというか、相談できる方を村の中で決めて下さり、困ったときはその方が相談にのってくれるんです。またすでに1組のご夫婦が同じ制度を使って移住しておられたので心強かったですね。今は同じ地区でカフェを営んでおられます。けっこう遠方からもお客様がいらっしゃってますよ。

 目指す農業は実現できたんですか?

はい、なんとか順調にやっています。農薬や化学肥料を使わない有機農業です。現在、野菜は年間30品目~40品目を栽培。多品種ですが珍しい野菜も作るので、金沢市内や大阪のちょっとこだわりをもつ個人のお客さんにも喜んでもらっています。あとは地元の直売所かな。神子原地区は、大きな売り先となる金沢市内にも車で1時間かからないので、意外と便利ですね。

神子原のいいところは?
これから移住を考えている人にアドバイスをお願いします

僕の後にも移住してくるご夫婦がいたりと、活気づいてきています。秋祭りも3年前に復活しましたし、祭りの前後は遠方から、地区出身の方が祭り見物をしにふるさとに戻ってくるようになりました。やはり伝統の文化があると地区の結束力も高まっていいですね。

移住を考えている人にアドバイスをするなら、やはりあいさつは気持ちよくしたほうがいいですね。でもそれよりも受け入れる側の『ウェルカム』の気持ちが大切な気がしています。僕自身も、親代わりの方をはじめ、地区のいろんな方の心遣いがありがたかったんで。やっぱりお互いのコミュニケーションが一番です。

取材後記
屋後さんのブログもぜひチェックを。田舎暮らしののんびりした雰囲気がGOODです。
お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。

■ブログ
made in nature 有機農業と田舎暮らし

■移住・就農についての問い合わせ
羽咋市役所 総務部企画財政課 がんばる羽咋創生推進室
担当:中島(ナカジマ)、湊(ミナト)
0767-22-7162