2013年11月、続く2014年1月と、第1回~2回のインターンシップ受け入れ企業として、ファームビズ[farm+biz]にご参画いただいた農業生産法人・株式会社れいほく未来さん。
代表取締役常務の岡部さんは、「インターン生が今後、都会と地方、人と人を結ぶ架け橋になるはず」と語ります。インターンシップを終えて、ファームビズ[farm+biz]の可能性について、お話を伺いました。
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(右)岡部正彦さん(代表取締役常務) (左)和田裕盛さん(インターン生指導)

雇用就農からスタートして、未来はのれん分けも

浅黒く焼けた顔に白い歯が爽やかな岡部さん。厳しい表情の中にも、時おり笑うまなざしがとても優しく、こちらも思わず笑顔になります。

岡部さんは、これまでのインターンシップをふり返り、縁があってれいほく地域を訪れた研修生の今後が楽しみと語ります。

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高知県れいほく地域は、四国のほぼ中央、“おへそ”にあたる地域。西日本を代表する清流・吉野川源流域でもあり、周囲は大自然に囲まれています。雲を眼下に見る棚田の風景、冷涼な気候を活かした高原野菜の畑、大川の黒牛や土佐赤牛と畜産業も盛んです。

現在、れいほく地域で農業をしている方のほとんどは、その風景のとおり、水稲(米作り)+施設園芸(ビニールハウスでの野菜の栽培)、または水稲(米作り)+畜産などの複合経営を行なっています。ちなみに株式会社れいほく未来がある土佐町では、農家数533軒に対して、専業農家数は64軒(平成22年度:世界農林業センサスより)。

岡部さんは「厳しい言い方をするようだが、外部から移住して農業を始めても、軌道にのるには5年はかかる。安定して収入を得るには、農業1本では厳しい。最初は第二種兼業農家(農業を副業)として、米作り以外に現金収入を得る方法や農閑期の現金収入についても考えておくといい」とアドバイスします。高知市内までは車で通勤もできるそう。季節によっては、農業以外にもアルバイトで収入を得る心づもりも必要そうです。

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「課題は数え上げたらきりがないけど、ぼくらの会社に就職して、農業を働きながら学べば、イロハから学ぶことができます。独立するのは、自力をつけてからでも遅くない」ときっぱり。

株式会社れいほく未来では、設立の柱に“人材育成”を掲げ、会社に、3~5年間、貢献してくれた社員が独立する場合は、全面的にバックアップする体制も整えているそう。

「畑を作るにはトラクターが必要ですが、購入すれば1台200万円ほどかかります。仮に10アールの畑なら、年間10時間そこそこしか使わない。うちで育った人ならトラクターも無償で貸すし、勤めている間に操作するオペレーション技術もマスターできますよ」と和田さん。

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今後、自立したい社員には、ビニールハウスを貸し、のれん分けをしていきたいと語る岡部さん。

「インターン生には、願うならば高知県れいほく地域を担う人として、ここに住んでほしいけれど、インターンシップの意義はそれだけじゃない。縁があって、大阪からこの地にきてくれた。今後、どこで就農をしたとしても、この縁を大事にしたい。研修生同士、また研修生とれいほくの交流が続いていけば、それは日本の農業を盛り立てる力にもなるし、高知県の良さを広げる役目も果たしてくれるはず」。

岡部さん、和田さんの威勢のいい高知弁が時折飛び交い、インタビューは終始和やかにすすみました。お忙しい中、お話しいただき、本当にありがとうございました。

これから厳しい冬を経て、春には、嶺北の大自然が、どんな風景をみせてくれるのか楽しみです。
ファームビズ[farm+biz]は早くも第3期インターンシップ始動に向けて、動きだしま~す。

■株式会社れいほく未来 (土佐れいほく農業協同組合内)
高知県土佐郡土佐町土居31番地
TEL0887-82-2930

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