今回ピックアップしたのは、長崎県の南東部、島原半島の南端に位置する南島原市。北には雲仙普賢岳、周囲を有明海に囲まれ、今も昔ながらの日本らしい美しい風景がそこかしこに残っています。最近では、イルカウォッチングのスポットとして、また「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を世界遺産登録にと、注目を集めつつある南島原市。市役所 企画振興部企画振興課の黒島さんに、移住サポートや市の取り組みについて伺いました。

長崎県南島原市

谷水の棚田風景

長崎県南島原市ってどんなとこ?

長崎県南島原市は、2006年3月31日に、南高来郡加津佐町・口之津町・南有馬町・北有馬町・西有家町・有家町・布津町・深江町の8町が合併して発足。

このとき、保育所、図書館や公民館など、日常生活に必要な行政施設の統合は最小限にとどめることができたため、合併前と変わらず、市民にとって快適で便利な暮らしが保たれています。

日常の買い物は市内でもじゅうぶん。アクセスは、車なら島原市へ30分、長崎市へ90分。
熊本県下3番目の人口を誇る隣町・天草市へはフェリーで30分。

都会の人からはちょっと不便に感じるかもしれませんが、フェリーは便数も多く、車ごと移動できるので、天草や熊本への手軽な移動手段となっています。

南島原市マップ

長崎県では、2016年に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」世界遺産登録をめざして活動中。南島原市でも、日野江城跡、原城跡など、キリスト教の繁栄と弾圧を示す遺跡があります。

島原半島といえば、美しい棚田が多いことで有名です。
なかでも、南有馬町の「谷水の棚田」は畦畔の石垣の美しさが秀逸で、棚田百選に選ばれているほど。

米はもちろんですが、馬鈴薯、トマト、いちご、梨、葉タバコなどの県内有数の産地となっています。

一方、海沿いの町では漁業が盛ん。特にタコは活きがよく、「まるで走っているよう」の意から、「島原半島はしり蛸」と命名され、全国へ出荷。
きゅっと身がしまっていながら、ゆでると柔らかくなって美味しいんだそう。

口之津港

南島原市 口之津港の様子

移住者からは「総合的に住みやすい」との声が多く、移住者はリタイア後に家庭菜園を楽しみたいというシルバー世帯が中心。

突出した何かというより、自然美豊かな風景と、日常にさほど不便を感じない暮らしやすさが魅力のようです。
市では、すでに若い世代への移住サポートの強化もはじめています。

長崎県南島原市の移住サポートの取り組み

その1 空き家バンクを開設してから、移住者もUP↑↑

2010年に「空き家バンク」を開設。
空き家を貸したい、または売りたい人と、空き家を利用したい人をつないでいます。

開設以来、空き家がみるみるうちに減って、開設後75軒あった空き家が、今は常時5軒~10軒で推移。「市内の空き家は今後も増える見込み。有効に使われるように情報をしっかり管理していきますよ」。

ただし登録すれば、すぐに引き合いがある状況なので、まめにチェックを!
古い住宅にはリフォームが必要な物件も多いのが実情です。

ライフスタイルに合わせて、必要な工事費用もしっかり見積もってくださいね。
市ではリフォームの補助金制度も用意しています。

空き家情報登録物件一覧(→外部にリンク)
住宅・リフォーム補助金制度(→外部にリンク)

その2 “民泊”で南島原の暮らしをお試し。親戚ができたみたいと好評

本格的に家探しの前に、ちょっと田舎暮らしを体験したいという方におすすめなのが民泊体験。

南島原市では、地元の観光協会が主催する“農林漁業”体験民泊を行っています。
南島原市に住んでいる人の家に宿泊し、棚田でお米の収穫をしたり、漁船に乗り込んで魚を獲ったり。

昨年は、修学旅行生も含め、年間1万1000人の方が利用しました。
「移住や、二地域居住を検討している方にはおすすめ」と黒島さん。ホストファミリーに日々の暮らしについて尋ねることもでき、これをきっかけに長く交流が続くこともあるそう。

次に来るときは、「ただいま〜」と思わず言ってしまいそうですね。
※体験内容は、民泊先、季節によります。

「民泊」に泊まろう!」(一般社団法人 南島原ひまわり観光協会ウェブサイト)(→外部にリンク)

民泊に泊まろう

漁船に乗り込んでの漁業体験も!

その3 地域で子どもの生活を守り隊!

若い世代の移住には、子育てについても気になるところ。

移住者の「総合的に住みよい」という好感触は、子育て支援にも現れています。
各種補助金制度はもちろんのこと、子育ての不安を解消できるサポートがそろっていますよ。市内に16ヶ所の保育園はどの地域でも預けやすい距離にあり、もちろん待機児童はなし。

急な用事のときもにも「一時預かり」のサポートを受けられる制度があり、ママさんたちにとって心強い限り。地域全体で子どもを見守っていますよ!

■主な子育て支援策

  • 医療費補助制度(中3までの負担上限1600円)
  • 特定不妊治療支援事業(国の補助金に補助金上乗せ)
  • 保育園保育料補助制度(第3子以降の保育料を「無料」、第2子目の保育料を「半額」)
  • 幼稚園保育料補助制度(第3子以降の保育料を「無料」)

(参考 市の面積約170km²、人口約47,000人)

平成新山に抱かれて

平成新山に抱かれて

その4 イルカウォッチングに、ジオパークで心身リフレッシュ!

「イルカウォッチング」って聞いたことはあるけれど、実際に経験したことがない人が多いのでは?

有明海と天草灘をつなぐ早崎海峡には、野生のバンドウイルカの群れがエサをもとめて回遊する姿が見られ、年間を通して鑑賞できます。
約300頭の野生のイルカが生息しており、手が触れそうなくらい間近に見ることが出来るんです。

イルカとの遭遇率はなんと・・・99%!
青々とした海が身近にある暮らし。それが南島原の魅力です。

また山が好きという方は、「島原半島世界ジオパーク」を体感してください。島原半島で火山の恵みを活用してきた人々の歴史と暮らしが学べる自然公園です。
景観や自然の営みに身をゆだねているうちに、地元のことを深く知ることができそうですね。

イルカウォッチング

南島原市 空家バンクの物件をピックアップ!

温暖で住みやすい南島原市。
最近は移住者からの関心も高く、手頃な物件は掲載後すぐに契約に至っています。

とはいうものの少子高齢化も進んでおり、空き家が増加しているのも事実。
まめにチェックをして良い物件を見つけてくださいね。

PICK UP その1
イルカウォッチングができる町で、シニアライフを満喫

島原半島の南端に位置する口之津町。天草へのフェリーが就航する港があってアクセスも便利。
イルカウォッチングの観光客でにぎわうエリアです。

こちらの物件は空き家になってからの期間が短いため補修の必要もなく、すぐに住めるのがメリット。
菜園付きなので田舎暮らしと同時に野菜作りを始めるのもいいですね。普賢岳の眺望も楽しめます。

物件1 外観

物件2 間取り■物件情報
賃貸価格: 38,000円/月(敷金・礼金 3ヶ月)
構造:木造平屋建て(1975年ごろ築)
延べ床面積: 114.52㎡(約 34.6坪)
土地面積: 224.79㎡(約 68.0坪)

設備:電気/有 水道/公共水道 ガス/プロパンガス
風呂/プロパンガス、トイレ/簡易水洗トイレ
駐車スペース/3台分
その他/物置、菜園付

PICK UP  その2
目の前は海水浴場。格安物件をリノベーションして海の家風に?!

目の前は、天草灘を臨む海水浴場。
半島の南西に位置する加津佐町にあり、海が大好きな方にはたまらない立地です。
売値は80万円と格安。

補修は必須ですが、リフォーム補助金制度を利用して、モダンにイノベーションするのもテですね。
病院、銀行、幼稚園から小中学校まで、すべて徒歩圏内で、小さいお子さんがいる家庭も便利に暮らせますよ。

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■物件情報

売買価格: 80万円(築年数不明。15年以上空き家)
構造:木造平屋建て
延べ床面積:約 99.2㎡(約 30坪)
土地面積:約 198.4㎡(約 60坪)
設備:電気/有  水道/公共水道  ガス/プロパンガス
風呂/プロパンガス トイレ/汲み取り式
その他/倉庫あり
※掲載している物件はいずれも2015年10月時点での情報です。
※上記は市の参考物件として掲載しています。
※物件への問い合わせは、企画振興部企画振興課まで。

【移住の相談】
南島原市企画振興部企画振興課 地域づくり班
TEL 050-3381-5030
FAX 0957-82-3086
chiikidukuri@city.minamishimabara.lg.jp

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