今回、田舎の住まい情報でズームインするのは、世界農業遺産に認定された長良川中流域の岐阜県関市。ここに暮らす人々は森林を整備し、水源地の環境を保全することで、長良川を守ってきました。伝統が息づく町で暮らすことや移住のサポートについて、関市役所 企画部市民協働課の河合さんに伺いました。

小瀬鵜飼

漆黒の闇のなか、篝火で浮かび上がる手漕ぎの鵜舟。

関市ってどんなところ?

昨年12月、長良川中流域の4市(関市・岐阜市・郡上市・美濃市)が世界農業遺産に認定されました。長良川を軸にした、伝統と産業に根ざした農業のカタチ「長良川システム」の取り組みが世界的に評価されたもので、次世代に残したい農業のあり方として注目を集めています(詳細はこちら)。
長良川は多くの市民にとって当たり前だと思っていた生活環境。その意義が見直される機会になっているようです」と、河合さん。

なかでも岐阜県の南部に位置する関市は、古くから、美濃路、飛騨路、奥美濃路が交差する交通の要衝として栄え、現在も、東海北陸自動車道・東海環状自動車道が市内で交差する、東海と北陸を結ぶ結束点となっています。また名古屋から関市街まで車で50分程度。好アクセスのため、週末居住や二拠点居住でも田舎暮らしを叶えられると、愛知県からの移住先として人気があります。

関市地図

鷲が羽を広げたような形をした関市。市内東部の旧武儀町が日本の人口重心地。人口重心地とは、エリアの中で全ての人が同じ体重をもつと仮定したときの支点のこと。

関市が移住を応援!

関市は、白山連峰に源を持つ長良川流域の平野部と、それを囲むように連なる中山間地域から成り、清らかな水と豊かな緑にも恵まれています。2005年には隣接の5町村と合併し、現在の人口は約91,000人。移住先として人気はあるものの人口の推移は、全体としてはゆるやかな減少傾向にあり、市では若い世代にも長良川とともに暮らすまちの魅力を知ってもらおうと、移住支援に力を注いでいます。

その1 隣接する3市が連携しサービス開始

長良川流域に位置する関、美濃、郡上の3市は、2016年1月25日「移住定住促進協議会」を設立しました。隣接する3市は長良川や鉄道でつながりつつ、歴史や文化など三市三様の魅力があります。移住を考える人にとって、仕事と住まいを組み合わせて考えることができ、3市の情報をまとめて得られそうです。3月には、名古屋で合同移住相談会の開催されます。長良川の暮らしにふれてみませんか?
<移住相談会>
日時:3月19日(土) 10時~16時
場所:イオン名古屋ドーム前(愛知県名古屋市東区)
内容:田舎体験教室(ワークショップ)、暮らしや住まいに関する個別相談ブースなどを設ける予定。

日本刀鍛錬

刃物の生産量日本一の関市。刃物の町として世界的にも有名で、国内外の料理人が包丁の買い付けに訪れる。

その2 就農相談も歓迎

関市では、清流に育まれる特産米「みのにしき」や、中山間地域での昼夜の温度差を活かしてブルーベリー、キウイ、ゆずなどのフルーツや、お茶の栽培などが盛んです。一方、かつては基幹産業であり、長良川保全の役目も果たしている林業も積極的に人材を募集しています。林業振興課では、林業体験や森林教室の開催などにも取り組んでいますよ。
■関市の就農相談問い合わせ先
TEL.0575-23-7705 (経済部農務課)
TEL.0575-23-9251(経済部林業振興課)

株杉

市域の80%を占める豊かな森林は雨水を蓄え、天然の浄化装置として清らかな水を育む。

その3 住まい探しを支援!

(1)空き家情報バンク
2010年4月に設置された「関市空き家情報バンク」。自然豊かな地域で田舎暮らしを楽しみたい方向けの物件が豊富です。本年度はさらに掲載数が増えたことで、1月末までに100件を超える問い合わせが。うち7件が成約し、市外から20数人を迎えています。空き家情報バンクのほか、市の生活情報や空き家に関する最新情報、UIターン者の声などの情報を紹介するfecebookページもあるので、移住希望者はあわせてチェックを。
関市空き家情報バンク
関市移住情報ナビ(facebook)

関善光寺

宗休寺(そうきゅうじ)。信州の善光寺と似た本堂を持つことから、関善光寺とも。桜、紅葉の名所でも。

(2)子育て世帯に朗報<ラ・ラ!ライフ応援金>
自然あふれる環境で子育てしたいと考える世帯にうれしい「ラ・ラ!ライフ応援金」。18歳未満のお子さんのいる世帯が関市に移住し、住宅(新築・中古とも)を購入する場合に応援金を交付する制度です。本年度は20弱の世帯が、この制度を利用して移住しています。子育て支援や施設が整うまちと評判だそうです。
(応援金の例)
・新築住宅を取得の場合 30万円(1年目 20万円 + 3年目 10万円)
・中古住宅を取得の場合 20万円(1年目のみ)
・住宅の所在地域により、さらに20万円の加算
詳しくは、下記の関市ウェブサイトより
ラ・ラ!ライフ応援金

関市は地域によって田舎と都会という多様性を持ち、関駅近辺からは名古屋市内への通勤できる距離でもあります。「市街地はほどほどに便利で、子育て世代も住みやすいまち」と、河合さん。都会からの移住者も違和感なく溶け込めるのではないでしょうか。

関市 空き家バンクの物件をピックアップ!

田舎暮らしにぴったりな物件を、関市の空き家バンクより、賃貸と売買から1軒ずつご紹介します。

PICK UP その1 緑に囲まれた古民家で「週末田舎暮らし」を始めよう。売買物件(賃貸も可)。

自然豊かで夏は冷涼な上之保地区。近くを流れる小川のせせらぎや、木々の緑に癒されます。築年数不明の古民家ですが、空き家になってからも1ヶ月に2回程度は所有者がケアをしているため、室内は比較的きれいに保たれています。コンパクトな間取りは、週末田舎暮らしや2地域居住にもおすすめです。

物件1 外観

物件1 内観

物件1 間取り■売買(賃貸)物件情報
売却価格:300万円(賃貸の場合:15,000円/月)
構造:木造平屋建、建築年数不明
設備:電気/有 飲用水/上水道
ガス/プロパンガス、風呂/ガス、トイレ/簡易水洗
駐車スペース:あり(車庫はなし)

PICK UP その2 田園風景が広がる津保川流域の賃貸物件

長良川支流・津保川流域の田園風景が広がる地域。近くにコンビニや薬屋があり、また東海環状自動車道・富加関I.C.まで車で 5分程度、関市街地まで15分程度とアクセスが良く、便利な田舎暮らしを希望される方におすすめです。
※本物件は、子どもがいる家族、これから子育てを始める夫婦対象

物件2 外観

物件2 内観
物件2 間取り

■賃貸物件情報
賃貸価格:35,000円/月
構造:木造2階建、築 約25年
設備:電気/有 飲用水/上水道
ガス/プロパン、風呂/有、トイレ/水洗
駐車スペース:有

※掲載している物件はいずれも2016年2月17日時点での情報です。
※上記は関市の参考物件として掲載しています。
【移住の相談窓口】
関市役所 企画部市民協働課
TEL.0575-23-6831
http://www.city.seki.lg.jp/

 

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