常備菜係!?のスタッフ前田です。
研修も本日にて終了です。3週間研修生の皆さんお疲れさまです。

さて、今回の研修は天候に左右される3週間となりました。
序盤は好天に恵まれ、夏らしい暑さの中の研修が続きました。
ところが、折り返しを過ぎたところから台風の影響で、当初予定のプログラムも順調にこなすことができません。これが自然相手の仕事の難しいところ、臨機応変に優先順位を変えて、予想される被害を最小限に抑える事を優先します。

比べてみました。都市生活者と農家の台風対策

都市の台風対策
実質、多くはありませんね。ベランダや庭のものが飛んでいかないようにすること。場所によっては浸水対策で土のうを準備するくらいでしょうか。交通機関もテレビ,ラジオ、パソコンで運行状況を確認出きるので、対策の立て様もあります。

農家の台風対策
台風といえば、雨と風。
圃場では、雨対策として排水機能の整備が必要です。排水が滞ると圃場内に水が溜まり作物の直接被害の他、病気の万延を誘発したり、作物の品質低下、例えばトマトなどでは過剰な水分吸収による割れなどです。排水機能の整備としては溝を切ったり、ゴミなどを取り除き水の流れをよくします。
一方、風対策としては設備の補強と柔軟性の強化というところでしょうか。特に施設栽培をされている方はハウスが風で倒されたり、吹き込んだ風で屋根などが吹き飛ばされたりする事が考えられます。必要以上に風が入らないようハウスで入り口を施錠したり、ハウスの側面部分のビニールを少し巻き上げるなどして風の抜け道を作り、突風にも耐えられる様することが必要です。

しかし、この季節果菜類を作っている農家の多くは収穫真っ盛りです。収穫をしないと、実は大きくなる一方で商品価値は落ち、樹も痛めることになるし、かといって台風対策を怠ると圃場全滅ということにもなりかねません。
台風が来るまでの限られた時間内で何を優先し,何を切り捨てるかの判断を迫られます。営農するとはまさに経営、決断を迫られます。

また、農家さんは圃場だけではありません。
自らの生活の対策も当然必要です。ここ高知苓北は中山間地域ですので、山間部特有の台風災害を考えねばなりません。土砂崩れなどの直接的な自宅への災害、また交通網の寸断による物流ストップも考慮しなければなりません。そして、自分の家族もそうですが、近隣の方の助け合いも必要です。
実際、台風上陸の当日も、県や町の役所の方が山の上の住宅まで車を走らせている姿を何度も見かけました。人の命がかかっているのですから当たり前かも知れませんが、互いに助け合い生きていく姿を実感しました。

台風の上陸で、研修そのものは大きく内容を変更せざるを得ませんでしたが、逆に都市部ではあまり見かけない姿も垣間見ることができ、またひとつ田舎暮らしの一部を知る研修となりました。