この景観が見たくて和歌山県有田川町まで行ってきました!

棚田百選にも選ばれている通称・あらぎ島 (正式名称は嶋新田)は、島といっても海にではなく山の中にポッカリと浮かんでいました。インパクトある巾着型は、周囲を流れる有田川の侵食で形成されたもので、ゆるやかな勾配の河岸段丘では現在も稲作が続けられています。扇状に区画された棚田は、さながらパッチワーク。8月の田んぼは、緑のグラデーションだけでこんなにも美しいんですね。

あらぎ島

特徴的な巾着型は、弧を描くように流れる有田川の浸食で形成されたのだそうです。

全国の棚田がそうであるように、この形からも不利な土地条件でなんとか耕地を確保しようとした先人たちの人智と努力が偲ばれます。現在、棚田は関係者以外立ち入り禁止になっていて畦道を歩くことはできませんが、北側に設置された「あらぎ島展望台」から全景を望められるようになっています。観光客もマナーを守って、この美しい景観がいつまでも見られますようにしたいですね。

有田川にかかる吊橋

有田川にかかる風情ある吊橋

あらぎ島は、阪和自動車道・有田インターから国道480号を走ること約45分…のはずが、並走する有田川にかかる吊り橋や、鮎釣り客の姿など風情ある情景に魅せられて何度も停車。結局、1時間以上かかってしまいました(笑)。写真の赤い吊り橋は、二川ダム湖に架かる蔵王橋。おそるおそる渡ってみたものの、足の下には水面が丸見えで、半分も行かないうちに退散…でした。

鮎の友釣りを楽しむ人たち。道沿いにはおとりの鮎を売る店が並びます。

鮎の友釣りを楽しむ人たち。道沿いにはおとりの鮎を売る店が並びます。

さらに国道を走ると、「おとり鮎」と書かれた幟が次々と目に入ります。川には、釣り客がチラホラ。ゆうゆうと流れる川の瀬で、タモを腰に長〜い竿を構える釣り人の姿は絵になりますなぁ。後で聞いたところ、有田川は天然遡上が多いことで知られる鮎釣りのメッカだそうです。鮎釣りでは、おとりを泳がせて、縄張り意識の強い鮎が陣地を荒らされたと怒って出てきたところをねらう“友釣り”が一般的。「おとり鮎」の幟をかかげる“おとり店”は、どこも釣り客で盛況でした。

具は、鯖、鮎、わさびの3種類。真夏には、わさびがおすすめかも!

わさびの葉の中の具は、鯖、鮎、わさびの3種類。真夏には「わさびinわさび」がおすすめ!

ランチには、地元の名物「わさび寿司」をいただきました。その名の通り、すし飯をわさびの葉でくるんだもの。具は、アユの甘露煮、しめサバ、わさび。うだるような暑い日には、わさびの葉がピリッと爽やかで、どれもめちゃくちゃ美味しかった~!“しゃり”には、あらぎ島のお米と紀州産南高梅の梅酢を使っているそうなので、ここでしか食べられない味です。

田んぼは秋の気配

秋が待ち遠しい赤とんぼ。舞う姿、わかりますか?

田んぼの上空を見ると、早くも赤とんぼが舞う姿がありました。まだまだ暑いですが、秋は少しずつ近づいているようです。まもなく稲穂で黄金色に染まるであろう、あらぎ島。また見に来たいなぁ。

そうそう、近くに素敵なお店も発見。周囲の緑に溶け込むような山荘風の建物が印象的な「田舎Cafeかんじゃ」さんでした(Cafeは土・日・祝のみ営業)。この辺りは日本一の山椒の産地なんだそうで、山椒をふんだんに使ったメニューを提供。パスタやピラフ、山椒ジャムのかかったチーズケーキなど・・・。山椒だけに、新たな魅力に“シビれ”ました!
Cafeを経営している「かんじゃ山椒園」さんでは、農業体験も受け入れてくれるそうなので、あらぎ島の観光とセットで出かけてみませんか。人なつっこい白ヤギさんが出迎えてくれますよ!
■かんじゃ山椒園 https://farmbiz.jp/experience/view/72

 

関連記事