北の大地で誕生したプロジェクト”はらぺ娘”がドラマに

”はらぺ娘(こ)”とは、平成25年12月に誕生した北海道の女性農業後継者たちによる実在のネットワーク。女性には無理だといわれる北海道での農業後継者を目指し、彼女たちが奮闘する姿を描いたドラマが、12月16日(水)に北海道発地域ドラマ「農業女子はらぺ娘」として放送されます(NHK・BSプレミアム22時~22時59分)。主演は、前田亜希、芹菜、そしてバービー。毎日、リアルに農業女子として頑張っている方にはもちろん、舞台となった上富良野町の雄大な風景もふんだんに楽しめるドラマです。

はらぺ娘_主演:前田亜季

北海道発地域ドラマ「農業女子はらぺ娘」 12月16日(水)午後10時放送予定(NHK・BSプレミアム) 画像協力/NHK

農業女子たちのリアルな現実とは

ドラマの始まりは、北海道・旭川で開催された婚活パーティー。ドレスアップするのは、道内各地から集まった農業後継者の女子たち。農家では、嫁探し同様、婿探しも切実です。主人公の広瀬菜摘(前田亜季)は、上富良野町の農家の一人娘。”はらぺ娘(こ)”のリーダーとして頑張っていますが、父親からは「男子よりも体力がなく、機械の扱いが苦手な女子は向いていない」と農家を継ぐことを反対されています。相次ぐ離農、異常気象による天災、さらにはTPP。日本一の農業地域でありながら、北海道の農業自体がかかえる問題も山積みで、特に女性農業者の悩みは尽きません。また菜摘の親友でサブリーダーの沢木由佳(芹那)も、農業を取るか、恋人を取るか、大きな岐路に立たされます。

はらぺ娘_ハウス前

女優の前田亜季(中央)、芹那(左)、バービー(右)がエネルギッシュな農業女子を好演 画像協力/NHK

未来を切り開くにはまっすぐな志と行動力がキメテ

そんな農業女子たちは、持ち前の行動力で、収穫した野菜の直接販売や、収穫体験を交えた食育イベントを開催。女性ならではの発想も交えながらエネルギッシュに取り組む日々。さらには十勝の更別村の『トラクターバンバレース』にも果敢に挑みながら、自分にとって農業とは何なのか“農業の可能性”に気づいていきます。

モデルとなった”はらぺ娘”の一人・安丸千加さんは、「仲間のみんなが持っている苦労話をぎゅっとまとめてくれているようなドラマ。みんな悩みを抱えているんだと感じました。でも、女性が農業の後継者になるのは、これくらいの覚悟は必要です」。さて、ドラマの中の”はらぺ娘”は、後継者として認められるのでしょうか、そして、婿をゲットできるのでしょうか?

はらぺ娘_直売場前

「暴風雪の3月にクランクインし、それから9月まで北海道のさまざまな風景やおいしいものを味わえました」と、主演の前田亜季さんは話します。画像協力/NHK

地域の課題は日本全体の課題

以前、ファームビズマガジンで紹介し、本やドラマでも話題になった「限界集落株式会社」など、最近、地域ならではの魅力を伝えるドラマが注目されています。これまで連続テレビ小説『ふたりっ子』、大河ドラマ『風林火山』などを手がけてきたNHK札幌放送局 チーフ・ディレクターの東山充裕さんは、「北海道の基幹産業である農業は、ぜひ取り上げてみたかった。自らの意思で、親の跡を継いで経営者になろうと奮闘する女性たちに会ったのは初めてでした。彼女たちの意志の強さ、目力の強さに惹かれ、出会ってすぐに、彼女たちをモデルにドラマを作りたいと思いました」と話します。

取材を進める中で、北海道ならではの女性農業者の悩みも浮き彫りに。北海道の農業はとても規模が大きく、耕地面積も全国平均のおよそ15倍。本州と違って基本的に専業農家で逃げ道もありません。実際、北海道の農業における女性の後継者は5%程度なのだとか。「ドラマの中では、“はらぺ娘”たちが、更別村のトラクターBAMBAに出場しますが、この部分はフィクションです。ただ近い将来、充分にあり得ることだと思っています」。

厳しい現実にもめげず、明るく、美しく、農業に取り組む女性たちの姿を描いたドラマ。いよいよ明日放送。ぜひチェックを。

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北海道発地域ドラマ「農業女子 はらぺ娘」

NHK・BSプレミアム 12月16日(水)22:00〜放送予定
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北海道発地域ドラマ「農業女子 はらぺ娘」ホームページ
【出演】前田亜季、芹那、バービー(フォーリンラブ)、阿部亮平、田中幸太朗、森崎博之(TEAM NACS)、斎藤歩、苅谷俊介
<関連番組>
「恋も農業(シゴト)もハングリー!~ドラマ“農業女子はらぺ娘(こ)”のモデルたち~」
総合テレビ(全国放送)午後3時15分~

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