北海道から心温まる物語が届きました!
深まる秋にぴったりの映画をご紹介

こんにちは、farm+bizライターの築出です。
みなさん、”ぶどうのなみだ”という言葉をご存知ですか?

厳しい冬が過ぎ去り、春がやってきたとき、葡萄の木が雪解け水を吸い上げ、枝の切り口から落とす樹液のしずくが、”ぶどうのなみだ”と呼ばれています。
Book&Cinema第2回目は、そんな素敵な言葉をタイトルにした映画をご紹介します。

映画/葡萄の涙1

豪華なキャストが勢ぞろい!
映画『しあわせのパン』がお好きな方にも、オススメ

■ストーリー
北海道、空知地方で葡萄を育て、ワイン作りに励むアオ。弟のロクも、丹念にワイン作りに励む兄を見守りながら、父から受け継いだ小麦畑を大切に守ってきた。そんなある日、キャンピングカーに乗った一人の女性エリカが、突然二人の目の前に現れる。エリカはおいしい料理を作り、誰よりもおいしそうにワインを飲み、いつしか小さな町の人々に溶けこんでいく。彼女の登場で彼らの日常は少しずつ変わっていくのだった。
空知の秋も深みが増した頃、アオはついにワインの樽を開ける。はたして、その味はアオが目指したものだったのか……。

主演は大泉洋さん。陽気で憎めない人物としても人気の大泉さんが、本作では過去に大きな挫折を味わった不器用な男性を演じています。ヒロインのエリカ役は、シンガーソングライターの安藤裕子さん、ロク役には若手実力派俳優、染谷将太さん。二人から漂う凛とした佇まいが素敵です。そのほかのキャストも、田口トモロヲさん、きたろうさん、大杉漣さん、江波杏子さん、など個性的な俳優たちが顔を揃えました。
監督・脚本は三島有紀子さん。同じく北海道を舞台にし、大泉さんを主演に迎えてヒットを博した『しあわせのパン』(2013年)の監督を務め、現在の日本映画界で期待と注目を一身に浴びています。『しあわせのパン』ファンの方はもちろん必見ですよ!

映画/ぶどうのなみだ2

人間ドラマと融合する大自然
優美な風景、ワインにうっとり

北海道・空知が舞台の本作は、雄大な自然と葡萄畑、ワインの美しさを捕らえた映像美も大きな魅力のひとつです。厳しい冬から春、夏、そして収穫の秋と、北の大地のドラマチックな四季が、人間ドラマにまけない存在感を放っています。
そして四季とともに少しずつ育っていく葡萄の姿は、まるで人間のよう。物語が進んでいくにつれ、アオがエリカに心を開いていく過程と、葡萄の成長がシンクロしていきます。

撮影スタッフが腕によりをかけて撮った、ワインの美しい艶にもぜひ注目を。グラスに注がれたワインから豊かな香り、芳醇な味わいが伝わってきます。

映画/ぶどうのなみだ7

登場する食材、料理も色彩豊か
北の大地の恵みを感じて

フードスタイリスト、石森いづみさんが手がけた、見るだけでお腹がなってしまう、彩り豊かな料理も見所の一つ。劇中の食材はすべて北海道産という徹底ぶり。食という観点からも、改めて北の大地の豊かさに驚かされます。

北海道のワイン作りは、明治時代の開拓使によって、葡萄酒醸造所が造られたことから始まりました。現在でも、醸造用葡萄では日本有数の収穫量を誇ります。冷涼な土地柄から、白ワインの醸造が主でしたが、近年では赤ワインにも力を要れ、種類を問わず芳醇なワインが誕生しています。
中でも、舞台になる空知地方には、小規模ながら個性的なワイナリーやヴィンヤード(葡萄畑)が多数存在。現在、新たなワインの産地として最も注目されている地域です。そんな地でワイン作りに奮闘するアオの姿は、空知の人々、北海道の今を映していると言えそう。

 

映画/ぶどうのなみだ5

『ぶどうのなみだ』は10月4日北海道での先行公開をへて、いよいよ全国でも10月11日(土)に公開。移りゆく四季、成長する作物の輝き、ワイン作りに情熱を傾ける男と彼を見守る人々の温もりを、ギュっとつめこんだ作品になっています。

劇場を出たあと、日々の恵みに感謝し、大切な人とワインを味わいたくなるはず!
ぜひ、ご覧くださいね。

■『ぶどうのなみだ』
監督・脚本/三島有紀子
キャスト/大泉洋・安藤裕子・染谷将太 ほか
2014年10月4日(土)北海道先行ロードショー
2014年10月11日(土)大阪ステーションシティシネマほか全国ロードショー
© 2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

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