こんにちは、farm+bizスタッフ熊谷です。銀座で養蜂が行われているってご存知ですか?今回ご紹介するのは、2009年に出版された『銀座ミツバチ物語-美味しい景観づくりのススメ』の続編「銀座ミツバチ物語 Part2―北へ南へ。西へ東へ。地域おこしの輪が広がる」。銀座の住人らが「銀座でハチミツが採れたら面白い」と養蜂をスタート。そこには、当初は考えもしなかった面白い展開が待っていました。

銀座ミツバチ物語 Part2

著者紹介:田中 淳夫(たなか あつお) 1957年東京生まれ。1979年(株)紙パルプ会館に入社。現在、同社専務取締役。2006年3月「銀座ミツバチプロジェクト」を高安和夫氏と共同で立ち上げる。2007年に特定非営利活動法人の認証を受け、NPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」副理事長。2010年には農業生産法人(株)銀座ミツバチを設立、代表に就任。

意外にも、銀座は養蜂に適した環境だった!?

「ミツバチが消えた…」。2006年秋にアメリカでミツバチの大量失踪が伝えられて以来、世界各地で同様の報告が相次ぐ…そんな衝撃的なニュースが世界を駆け巡ったころ、銀座で養蜂がはじまりました。当時から銀座で働いていた著者の田中淳夫さん。「ハチミツにもワインのように種類が豊富にあることを知り、銀座でもハチミツが採れたら面白い」とミツバチを飼うことを思いつきます。

ミツバチが失踪した原因は農薬。意外にも、銀座周辺の大きな公園や皇居の木々は、農薬にさらされていなかったという幸運があり、蜜源の宝庫があったのです。そうなれば、著者・田中さんの好奇心はとまりません。「銀座ミツバチプロジェクト」を発足して、いよいよ本格的に活動が始動─と、ここまでが、2009年に出版された前巻で描かれています。

銀座ミツバチ物語 Part1&2

銀座に養蜂のための花園「ビーガーデン」が続々オープン!

今年6月に出版された続編『銀座ミツバチ物語 Part2』では、養蜂から学んだこと、これからの展望を軸に、銀座らしく高級クラブのママさんから歌舞伎役者さんまで、著者のミツバチ愛に巻き込まれた人たちの奮闘ぶりが、ユーモアたっぷりに綴られます。銀座のビルの屋上でミツバチを飼うなら環境作りからと考えた田中さん。 これが期せずして銀座の緑化を進めることになります。こうしてミツバチが集まる「ビーガーデン」を作ったことで、花や生き物から元気をもらった銀座の住人たちは、さらに緑化を延長して、なんと農業にも挑戦しようと思い立ちます。それもあくまでも屋上で。除草のためにヤギを住まわせたり、土壌に牧場から届いた馬糞堆肥を使うことになったり。そして屋上をミニ里山にしてしまうのでした。

地域おこしの輪が広がる

「銀ぱちイズム」の地域づくりは海を越える

次に養蜂がもたらしてくれたのは地域づくり。収穫したハチミツと、老舗の洋菓子店や化粧品会社など、地元とのコラボが話題を呼び、銀座を活性化していきます。銀座で成功したもう一つの鍵は、住民の協力を得られたことにあります。銀座はいわゆるフツーの都会とは違い、古くから人のつながりを大切する街でした。銀座生まれのハチミツ生産は住民から住民へとクチコミで広がり、全国から地域づくりのサンプルとして注目されることに。こうして銀ぱちプロジェクトは全国に波及。著者が地方に出かけては、地元の人が気づかない眠っていた資源=「魅力」をずんずん掘り起こす…そのさまは読み応えたっぷり。

現在、銀座ではじまった“銀ぱちイズム”は、世界にその輪を広げています。ミツバチを飼ってみたい人はもちろん、地域を盛り上げたい人、新しい事業を考えている人もぜひ一読を。取り組み方のヒントが見つかる一冊です。

■『銀座ミツバチ物語 Part2―北へ南へ。西へ東へ。地域おこしの輪が広がる』
田中淳夫 (著)/時事通信社 定価:本体1,600円+税
銀座ミツバチプロジェクト公式サイト>

読者プレゼント(3名様)

『銀座ミツバチ物語 Part2―北へ南へ。西へ東へ。地域おこしの輪が広がる』

今回、ご紹介した本を読者3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記、応募フォームにてご応募を。抽選で3名様に進呈します。 締切/2015年11月20日(金)
※当選の発表は本の発送をもってかえさせていただきます

※「銀座ミツバチ物語 Part2―北へ南へ。西へ東へ。地域おこしの輪が広がる」の読者プレゼントは終了しました。

関連記事