農業研修、絵本の里づくりが
いなかと都会の人の心をつないでいく

こんにちは、farm+bizライターの杉谷です。 今回は、スローシネマ方式で2013年から全国各地で上映会が繰り広げられている映画『じんじん』をご紹介。この作品は、俳優の大地康雄さんが2007年に実際に訪れた北海道・剣淵町で出会った「絵本の里づくり」に感動して企画した作品です。農業研修にやってきた女子高生と田舎の人びとが織り成す人間模様を軸に、絵本の力、親子の絆が大きなテーマになっています。

映画じんじん1

 

今どきの女子高生と中年のオヤジ、田舎の人たちが繰り広げる
ヒューマンあふれるストーリー

■ストーリー
宮城県・松島に住む大道芸人の銀三郎(大地康雄)は、芸人仲間から愛されるお調子者。気ままな独り身で「ガマの油売り」の口上などで身を立てながら、全国を興行してまわります。妻とひとり娘とは離婚した後、会うこともなくそれっきり…。唯一、定期的に訪れるのが幼い頃つかの間暮らした北海道で、農場を営む幼なじみの家にふらりと訪れては農作業を手伝い、またふらりと自宅に戻ります。

そんなある年、銀三郎が幼なじみの農場に行くと、都会から農業研修に来ていた女子高生たちと一緒になり、ひとつ屋根の下で数日間暮らすことに…。うだつの上がらない中年オヤジと今どきの女子高生がいがみあいながらも距離を縮めていく様子がコミカルで笑えます。ただ一人の少女だけをのぞいては…。

じんじん2

 俳優の大地康雄さんが企画をあたためた作品
映画に登場する絵本の挿絵も手がける

主演の大地康雄さんは、類まれな表現力で存在感を放つ生粋の映画人。本作でも屈託のない笑顔が印象的で、不器用でシャイな風来坊の男役をみごとに演じています。ヒロインの日下部彩香役は、約600人のオーディションで選ばれた映画初出演となった小松美咲さん。そのほか大地さんに口説かれる形で28年ぶりに女優復帰した中井貴恵さん、佐藤B作さん、仮面ライダーディケイド役で人気を呼んだ井上正大さんなど若手陣もしっかり脇を固め、田舎ならではの世代を超えたコミュニティの様子を自然体で表現しています。

大地さんは、絵本作家のあべ弘士さんに弟子入りまでし、作品の中で重要なカギを握る絵本の挿絵も自ら描いたのだとか。「剣淵町で出会った絵本の読み聞かせの取り組みに感動した。絵本は親子の絆を深めるもの。昨今は悲惨なニュースが後を絶たないが、どの人も親に愛された記憶が後の人生を生ききる根源になる。次世代を担う大切な子どもたちのため、ぜひ一人でも多くの人にお伝えいただければ」と語っています。

じんじん3

あなたの街にも映画「じんじん」をよびませんか

公開は、劇場公開でなく、各地のホールや公共施設で地域上映会を行っていくというスローシネマ方式をとっています。映画館が地方都市から姿を消し、都市と地方の格差が進んでいる今、「スクリーンを前に大勢で観る映画文化を守りたい」という映画人の想い、映画を通して人がつながり、地域を元気にしたいという地域の人々の想いが込められている新しい試みです。
あなたの町に映画「じんじん」を呼ぶこともできますヨ。映画に感動した人が、地元で次の開催を企画するといった具合にじんわり全国にファンを広げています。
まずはお近くの配給会社にお気軽にご相談を。
http://www.jinjin-movie.com/slow_cinema/

■『じんじん』
企画・主演/大地康雄
脚本/坂上かつえ
キャスト/大地康雄、佐藤B作、中井貴恵、小松美咲ほか
公開/2013年7月~、随時各地域ホール
© 2013『じんじん』製作委員会
http://www.jinjin-movie.com/

■全国の上映会のスケジュールは下記まで。お近くの町で楽しんでくださいね
http://jinjin-movie.com/theater/

取材協力/株式会社グループ未来

 

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