ハックルベリー、鰻の半助ってなに??
地元のユニークな食材が続々登場

2月29日(月)に、堺商工会議所で「さかいグルメミーティング」(主催/堺商工会議所)が開催され、地元のさまざまな食材がせいぞろい。農業生産者、食品加工業者と、地元の食材を使いたい飲食店や仕入れ業者の商談が行われました。

南大阪ネクストファーマーズ

大阪南部の若手農業家による生産グループ「南大阪ネクストファーマーズ」のブース。全国1,2位の生産量を誇る大阪の菊菜や葉物野菜を携えて参加。

今年4年目を迎え、「さかいグルメミーティング」は大盛況。昨年から堺市を含む泉州地域のマッチングイベント「堺・泉州の大阪産(もん)マッチング商談会」(主催/大阪府泉州農と緑の総合事務所、大阪産6次産業化サポートセンター)も同時開催されるようになり、ブースもパワーアップしました。今年は計41ブースが出展。

「堺市は大阪市と隣接し飲食店も多く、さまざまな食品加工業者もあり、南部や泉州地域は自然豊かで農家さんも多い。地産地消を目指し、地元を応援したい」と話す堺商工会議所 企画振興部の有馬洋一さん。この日は飲食店経営者向けにセミナーや面談会も開催。セミナーでは、スマートフォンの動画活用術が紹介され、すぐに実践できるノウハウが学べたと好評でした。会場には93社・団体143人が来場し、各ブースでは「ぜひ食べてみてくださいね」「手にとって香りを確認してみて」とにぎやかでした。

八百屋「Farmers INN(ファーマーズイン)」のブースでは、彩り豊かなお野菜がこんもり。堺市で農業を営み、芦屋市で八百屋を経営しています。社長が元アパレル出身者というだけあって、扱う野菜も個性的。看板もおしゃれで、とても八百屋とは思えないブースに、地元のシェフが集まります。「地域の食材を使いたいと思っているので来ました。市場と違い、生産者とじかに食材の話ができるのも魅力ですね」。

farmers inn

堺市で畑を耕やしながら八百屋を経営する「Farmers INN 」。

今年は農家さんによる加工食品が続々登場!

今回特に農家さんがつくる加工商品が多く目にとまりました。「無添加LOHAS食材ドリームファクトリー」の農園主・小松勝治さんは、自社の畑で育てたハックルベリーを使った飲むジャムシリーズをPR。実はたった1苗を入手したことから始まったのだとか。ひとさじ口にいれると、程よい酸味と甘みがひろがります。ブルーベリーの仲間かと思いきや、「ナスの原種なんですよ」と聞いてびっくり。パンにつけても、ソーダやアルコールで割ってドリンクにしてもGOOD。お肌にも良いので、女性向きのメニューにもおすすめです。

ハックルベリー飲むジャムシリーズ

「ハックルベリー飲むジャムシリーズ」。種類は3つ。プレーン、ベリーシロップ、ビネガー。

今年、初出展した久保農園さんは、堺市のおとなりにある和泉市で果樹園を営んでいます。農薬をできるだけ減らした体にやさしいフルーツ栽培を心がけているのだそう。ぎりぎりまで大きく成長させ、完熟してから出荷するので、海外産のレモンより一回り大きく、手にするとズシッとした感触。試食では、レモンカードをパクッ。採れたてのフルーツの香りが鼻にぬけ、自然な甘さが印象的でした。国産・減農薬のレモンなので、皮ごとすりおろして料理に使いたいという声もあり、お寿司屋さんなど、生食を扱う飲食店に、特に喜ばれているそうです。

久保農園 柑橘類

採れたてのフルーツは香りもいい。おいしい時期に収穫して、すぐに加工するので美味しさが違います。

変わり種は、株式会社うなぎ百珍の「見立てうなぎ」。同社社長で鰻が大好物という亀井哲夫さんが、鰻の半助(頭)の切り落としが回転寿司チェーン店で大量に廃棄されていることを知り、商品化に踏み切ったそう。頭にも栄養価は多く、白身魚と加工すれば鰻の味わいそのもの!「商品としては、カニに見立てたカニかまぼこと同じ。だから“見立てうなぎ”と名づけました。」と亀井さん。骨がなくやわらかいので、シニア層からの評判もよく、しかも安価。介護食や給食にも良いと評判だそうです。自宅には、うなぎミュージアム&カフェも併設しているというからこれまたびっくり。実は前職は教職という亀井さん。「ミュージアムも商品もすべて私の研究そのものです」と笑います。鰻が高級食材になりつつある昨今、資源の有効利用と食文化を考えた取り組みは、テレビなどのメディアでたびたび取り上げられています。

うなぎ百珍

株式会社うなぎ百珍社長(右)。鰻好きが高じて自宅に、うなぎミュージアムとカフェも併設したのだそう!

“あたらしもん好き”の堺から食の歴史もかいま見える

今回、江戸時代創業の糀屋さんや伝統的な製法でつくるこんにゃく屋さんのブースがあるかと思えば、府立大学と企業の共同研究でつくる平成生まれの植物工場産レタスも登場。古くから海外貿易も盛んな“あきんどの街”・堺市は、新しいものがどんどん活気あふれる街だと実感しました。
「今後は出展者交流も、より一層すすめていきたいですね」と語る堺商工会議所の有馬さん。生産者、加工業者の横のつながりが強くなれば、さらにおもしろい食材が堺市から生まれてきそうです。

ヨシダファーム

堺市で唯一の養鶏場「ヨシダファーム」さんがつくる玉子は、シェフ、パティシエからの引き合いも多い。

学園祭01

大阪府立大学内で栽培する、その名も「学園菜(がくえんさい)」。紫のケースの中でほぼオートメーションでつくられる。参考記事はこちら。

糀屋雨風

江戸時代創業の糀屋「雨風」。発酵食が話題になるなか、会社には糀(こうじ)をつかったメニューをだすカフェも併設しているそうです。

■問い合わせ
堺商工会議所企画振興部
TEL 072-258-5581

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