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2018年4月26日に滋賀県大津市にオープンした「ISHIYAMA MEAT MARCHE(イシヤマ ミート マルシェ)』

滋賀って、なんでこんなに人気がないの!?きっかけは「都道府県別魅力度ランキング」。

2018年4月26日。琵琶湖の南に位置する石山駅近くに「ISHIYAMA MEAT MARCHE(イシヤマ ミート マルシェ)』がオープン。店主は、角前靖人さん。「古民家×グランピングロッジ」をテーマに、3軒の長屋をぶち抜いてリフォーム。非日常感と友だちの別荘に遊びにきたかのような雰囲気が楽しい、肉バルの店が誕生しました。
名物は、こだわりの熟成肉をはじめ、世界各国のクラフトチーズを使ったチーズ料理。オープン以来、そのインスタ映えする店内の雰囲気や料理にクチコミで人気が広がり、週末は特に大にぎわいです。

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JR琵琶湖線「石山駅」から徒歩4分。「インスタ映えがする雰囲気のあるお店」として女性客に大人気だそう。

小さいころから滋賀で育った角前さん。
「地元を盛り上げたいと思ったきっかけは、ふるさと・滋賀が『2014年度 都道府県別魅力度ランキング』で下位だったこと。とにかくガッカリしましたね。私が知っている滋賀はもっと上位でもいいはずなのにと…」。

角前さんは、もともと高校卒業後、滋賀の製造メーカーに就職したものの、仕事そのものに魅力を感じることができず、1年後には京都でアパレルの仕事を。そのあとは飲食店情報webサイト『ぐるなび』で、バリバリの営業マンとして活躍していたそう。

『ぐるなび』では、飲食店さんをまわり、webサイトへの広告営業を行うほか、食材プロモーション部では、生産者・お店・消費者をつなげる取り組みをしていました。
「私はその部署ではなかったけれど、マルシェを開いたり、メニュー開発にもかかわり、飲食店に生産者を紹介していましたね。いい刺激になりました」。
京都から名古屋に異動になり、精力的に営業をしていた角前さんですが、「いずれは滋賀で職を得て、そこで暮らし、自分の家庭を築いていきたいなぁ」と考えていた矢先、「2014年度 都道府県別魅力度ランキング」で、ふるさと・滋賀が39位と知り、「なぜ??」と。

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滋賀の食材を中心に産地にこだわった料理を提供。これから、ますます滋賀の農家さんとつながっていきたいと話します。

「滋賀に帰ろう。仕事は自分でつくろう」

高校まで滋賀で育った角前さん。海のように広い琵琶湖の雄大な風景、比良山系の山並み。彦根城をはじめ、歴史遺産にも事欠かない滋賀。そして「何より食材の宝庫なんです」。

日本で約400年の歴史があるブランド和牛「近江牛」をはじめ、滋賀県には特産品がもりだくさん。琵琶湖名物・鮒ずし、豊富な地下水と実り豊かな米から生まれる日本酒をはじめ、最近では、マスコミにもよく取り上げられる『サラダパン』や“某バームクーヘン”などなど、数え上げればキリがないほど。それに近江には地元では知られた、でも県外の人にはあまり知られていない近江の伝統野菜があります
それまでに仕事柄お付き合いのあった飲食業界の方からは、
「消費者の認知度がある食材は伸びしろが少ない」「むしろ知られざる食材こそ、店の伸びしろをつくる」「強い店づくりができる」と聞いていたので、「滋賀にこだわった店をすれば、絶対イケる」と確信。近江の魅力を伝えるレストラン出店の計画をはじめます。

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グランピングをイメージした内装。20~30代を中心ににぎわいます。

会社でお世話になった先輩がすでに脱サラし、飲食店の経営や店のプロデュースを行っていたので、店づくりから関わってもらい、これまで蓄えた資金を元手に専門家にも相談し、事業計画を綿密に練りました。
「思いつくこと、検討しておいたほうが良いことはすべて洗い出し、1つ1つ実行にうつしました。会社を退職してからは、知人が飲食店を開くと聞き、店の立ち上げから働かせてもらい、オープニングの経験も積ませてもらいました。おかげで自分が店を立ち上げる時はスムーズに運びましたね」。

生産者×消費者が交流できるイベントをしようと計画中。大学生とタッグを組んで、よりパワーアップ

店もようやく軌道にのり、現在は、近隣の学生とイベントを企画中。
「当店でアルバイトをしている学生が、龍谷大学 社会学部コミュニティマネジメント学科に在籍。滋賀の生産者さんをPRするために、道の駅を調査するなど、積極的にフィールドワークを行っていると聞いて、『ISHIYAMA MEAT MARCHE』でもできる限りのことをしていきたいと申し出ました」。

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農家支援の取り組み「道の駅をたずねる」に参画する学生・美濃優磨さん(写真)。メニュー試作のため、同店で初めて包丁をにぎったのだそう。

今は、滋賀食材のレシピの作成やPR方法を検討しています。
「滋賀の農家さんを応援するべく、農家さんの役に立つべき活動をしようと、今後、学生グループと規格外野菜の販路や活用法もあわせて考えていこうと思っています」。

目下計画中のイベントは、生産者×消費者の交流会。
「農家さんが作った食材を当店で調理し、お客様に食べていただきながら、農家さんから食材や地域についてお話をおききするというものです。これから、滋賀を盛り上げるためのいろんな企画をしていきたいですね」。

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規格外の野菜を活かす取り組みを計画中です。

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規格外トマトを使った「チーズグリル」。

今の悩みをお聞きしたところ、
「店の人材の確保ですね」と一言。現在、「ISHIYAMA MEAT MARCHE」のスタッフはアルバイトが中心。お店はオープン時から、かなりの評判を呼び、週末は大いににぎわっています。
「ありがたいことに予想以上にお客様が多くて、本来なら、もっと生産者さんのところに足を運びたいと思っているのですが…」。

滋賀の魅力を伝えたいと奮闘する角前さん。今、店のスタッフも募集中。「地域を盛り上げる活動に興味がある」という方なら、さらにうってつけの職場ですよ。
「『働くのも遊ぶのも滋賀がいい!』と地元の若い人たちに思ってもらえるよう、がんばりたい」と話してくださいました。

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■肉とチーズの古民家バル「ISHIYAMA MEAT MARCHE(イシヤマ ミート マルシェ)」
滋賀県大津市松原町9-29
℡077-572-7329(店)
携帯090-8205-0435(角前)

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