都会から手弁当で地域を応援!
岡山県美作市「上山の千枚田」の再生物語

farm+bizスタッフ杉谷です。農業を元気にするって田舎に移住しないとやっぱり無理なのかな。都会にいながら農業や地方を応援する方法もありそうだなと考えていた私。なんか参考になる本ないかなぁ~と探していたら、見つけました!「愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!」。

今の仕事や生活を続けながら地方を元気にしたい、いろんな人とネットワーキングしたいと思っている方にはうってつけのバイブルですヨ。

愛だ上山棚田団1

『愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!』
協創LLP出版プロジェクト編 1500円+税 吉備人出版発行

合言葉は「楽しい事は正しい事!」
民間活動団体「協創LLP」が棚田再生プロジェクトを発足

「愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!」は、大阪市西成区に拠点を置く「協創LLP(有限責任事業組合)」が巻き起こす棚田再生プロジェクトのすべてを綴った記録の書です。協創LLPでは、「楽しい事は正しい事」を合言葉に、それぞれ独立した仕事を持ちながら、既存のシガラミや縦社会をかる~く飛び越えて、ビジネスに発展させていく活動をしています。

岡山県美作市にある上山集落との出会いは2007年。きっかけは、メンバーのお父さんがセカンドライフとして、英田(あいだ)町(現在の美作市)の上山集落に居を移したこと。それが縁で上山集落の「人口減」→「若い人がいない」→「農業の担い手不足」→「村を維持する機能が弱ってきた」という事実を知ることに。

ちょうど立ち上げ時期だった協創LLPのプロジェクトの1つとして「英田上山棚田団」が結成され、「都会で農業したい人を集めよう」の号令で第1回募集がスタート。初回は13人の参加者で始まりました。

愛だ上山棚田団2

透き通る空、田園風景。上山地区の四季を感じるページも随所に。

 

50年前は8300枚の棚田が広がる有数の米どころ
「田毎の月」をみんなで蘇らせよう

上山集落は標高500m。大芦高原に位置し、夏は涼しく川には蛍が舞い、冬は満天の星空が広がる古き良き里山の風景が残る地域。かつては8300枚もの棚田が広がる田園地帯で、一枚一枚の田んぼに月が映り込む様子を表した「田毎の月」そのものの世界だったそう。それが数十年ですっかり荒地に。「英田上山棚田団」では、棚田再生をめざし大阪から手弁当で、水路清掃、草刈りに始まり、地道な作業を村人と一緒に1つ1つクリアしていきます。
─「おまえら田んぼしたいんか」
「はい、自分でお米作りしたいんですよ」
「変わっとんなぁ。まぁやってみい」─
村の人達と距離が縮まっていく1シーン1シーンが、素朴ながら実に温かくて心がハッピーになります。

─棚田再生をするために、ただ単に農業技術を身に付けるのではなく、村の中で伝えられてきた生活に必要な歴史性も引き継ぐことも重要だ─(本文抜粋)
この精神が、共通してメンバーにあったことが、上山集落が再生したポイントかもしれません。

自分たちがやりたいことをやる、楽しいことをやる

第2部では棚田団のルーツ、第3部では限界集落からの出発と題し、棚田団が目指す地域再生について書かれています。プロジェクトのコンセプトや、何を大切にしていきたいのか。メンバーの対談形式で語られているページもあって、読みやすく楽しい展開に。内輪話も織り交ざり、プライベート感てんこもり。こんな団体作ってみたいなと考えている人には、リアルに参考になるはずです。
「英田上山棚田団」は、2011年にNPO法人化。メンバーの美作市への移住も相次ぎ、メディアでも話題となって、今も移住者を呼び込んでいるようですよ。「楽しい事は正しい事!」に大賛成!楽しそうなところに「人」は集まるものだから♫ これからも「協創LLP」「英田上山棚田団」の活動に期待大です。

■協創LLP
http://kyosou1.blogspot.jp/
■英田上山棚田団
http://tanadadan.org/

■『愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!』
協創LLP出版プロジェクト編
1500円+税/吉備人出版発行

読者プレゼント(3名様)

『愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!』

愛だ上山棚田団3

今回、ご紹介した本を読者3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記、応募フォームにてご応募を。抽選で3名様に進呈します。締切/2015年3月27日(金)
※当選の発表は本の発送をもってかえさせていただきます。

※「愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!」の読者プレゼントは終了しました。

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