メジャーリーグの勝ち投手の権利や負け投手はどうやって決まるの?
何回まで投げると勝ち投手になるの?
日本野球と違うのかしら?
など、疑問がある方も多いのではないでしょうか?
メジャーリーグにおいての勝利投手とは、試合に勝利した投手のことを指します。
勝利投手になるためには、チームが勝利した場合に、最後に勝ち越した投手に与えられます。
投手が勝利投手になるためには、少なくとも5イニング以上を投げ、かつチームがその後勝利した場合に限ります。
メジャーリーグの勝ち投手の権利や条件についてやメジャーリーグと日本のプロ野球と勝ち投手の条件は違うの?
などについて詳しく解説していきます。
メジャーリーグの勝利投手の権利
メジャーリーグの勝利投手の権利とは以下の条件を満たす必要があります。
・先発投手として登板し、5イニング以上を投げる
・試合の結果がチームが勝利となる必要がある。
・自分チームがリードしている状況で降板する。
・ピッチャーとしての投球内容や成績も考慮されます。
それぞれ詳しく紹介していきます。
先発投手として登板し、5イニング以上を投げる
先発投手は試合の最初の投手として登板し、最低でも5イニング以上を投げなければなりません。
5イニング未満で降板した場合は、勝ち投手にはなれないということです。
自チームが勝利する試合である必要がある
自チームが逆転で勝利した場合やリードしている状況で降板その後チームが逆転勝利した場合は、先発投手が勝ち投手となることができます。
自分のチームがリードしている状況で降板する
自分のチームがリードしている状況で降板するその後もチームがリードを守り勝利すると勝ち投手となる。
例えば、先発投手が5回以上を投げてリードしている状況で降板し、その後の投手陣がリードを守った場合、先発投手が勝利投手となることがあります。
ピッチャーとしての投球内容や成績も考慮される
試合結果だけでなく、ピッチャーの投球内容や成績も勝利投手の評価に影響を考える要素となります。
チームの勝利に大きく貢献した場合、勝利投手となる可能性があります。
以上が一般的なメジャーリーグの投手が勝つための条件です。
ただし、投手の成績や試合の進行など細かいルールや判断が変わる場合もあります。
負け投手とは?
メジャーリーグの負け投手は以下の条件を満たす投手のことを言います。
ただし、メジャーリーグでは勝敗が投手個人に付与されることがあります。
その場合、勝ち投手は勝利を収めた投手、負け投手は敗戦の原因となった投手、セーブ投手は最後に登板してチームが勝利を確定した投手を指します。
メジャーリーグのルールによると、先発投手はチームが勝利を収められなかった場合には負け投手となります。
また、先発投手が投球回数をこなしていた場合でも、リリーフ投手が試合を壊して敗戦につながった場合には、先発投手が負け投手から免れることがあります。
続いて野球の規則についてみていきましょう!
日本のプロ野球の勝ち投手負け投手とは
日本のプロ野球の勝ち投手負け投手について解説していきます。
メジャーリーグの勝ち投手とは?
【勝ち投手とは】
- 先発投手の場合、5回以上を投げ、降板した時点で味方のチームがリードしている場合。天災などにより5回終了のコールドゲームである場合、先発投手が4回以上投げた上でコールド適用時までに同点・逆転をされなかった場合、勝利投手の権利が生まれる。
2,救援投手の場合、同点あるいは負けている場面で登板し、降板する前にチームが勝ち越した場合。
また、先発投手に勝利投手の権利がない状況で登板し、チームの勝利に最も効果的な投球をしたと公式記録員が見なした場合。
いずれの場合も、そのままリードを保ちチームが勝つと勝利投手となりますが、一度同点あるいは逆転されると、勝利投手の権利は消えます。
また、サヨナラゲームとなった場合、無条件で最後に投げていた投手が勝ち投手となります。
先攻のチームでも最終回や延長で勝ち越した回の裏をリードを保ったまま終えれば、その直前まで投げていた投手が勝利投手になります。
続いて日本のプロ野球の負け投手についてみてきましょう!
日本のプロ野球の負け投手とは?
【負け投手とは?】
自が投手を務めている時に相手のチームにリードを許し、その後同点あるいは逆転することなくチームが負けた場合に負け投手となります。
ただし登板した時点で塁上に走者が出ていて、その走者がホームに帰り、勝ち越しを許した場合には、走者を塁に出した投手が敗戦投手となります。
メジャーリーグと日本のプロ野球の勝ち投手の違いまとめ
メジャーリーグと日本のプロ野球において、勝利投手の権利にはいくつかの条件がありますが、基本的には試合に勝利した投手に与えられます。
日本のプロ野球においては、勝利投手になるためには、少なくとも5イニング以上を投げ、かつチームがその後勝利した場合に限ります。
また、同点の場合には勝利投手は存在しません。
一方、メジャーリーグにおいては、勝ち投手になるためには、チームが勝利した場合、最後に勝ち越した投手に与えられます。
※リーグや大会によって異なる場合があります。
以上のように、メジャーリーグと日本のプロ野球においても、勝利投手の権利には条件があるものの、基本的なルールは同じです。
続いてアメリカ・メジャーリーグの規則について解説していきます。
アメリカのメジャーリーグの規則
アメリカの野球規則委員会(THE OFFICIAL PLAYING RULES COMMITTEE)は、「公式野球規則」の9.17に「勝利投手」というルールが設けられています。
日本でも公認野球規則9.17にも同様のルールがあります(ただし、日本基本的には、試合の終了まで自チームがリードし続けるような貢献をした投手が勝利投手とされる。
勝利投手には、先発投手が試合を始めるから投げ投げ勝利する「先発勝利」と、途中から登板した救援投手が勝利する「救援勝利」という特別なカテゴリがあり、合計として計算されます。
投手を「ハーラー(hurler)」と呼ぶことがあり、和製英語では勝利数の競争を「ハーラーダービー」と呼びます。
また、アイルランド周辺の球技である「ハーリング(Hurling)」と関連のものもあります。
具体的なルールについては以下の通りです(詳細は原文をウキペディアを参照)
- 9.17(a): 投手がリードを決める、試合終了までそのリードが保たれる場合、その投手が勝利投手となる。
なお、特定の条件が該当する場合は例外となります(例:先発投手が規定)の投球回数を満たしていない場合など)。 - 先発投手には勝利投手となるための投球回の要件があります。6回以上の試合では5回、5回未満の試合では4回を投げ切らなければなりません。
- 救援投手には先発投手の権利を満たさないための例外があります。救援投手が1人であれば、その投手が勝利投手となります。複数の救援投手がいる場合、投球イニングが他の投手より1イニング以上多い投手が勝利投手となります。
同じイニング数の場合は、最も効果的な投球をしたと公式記録員が判断した1人の投手が勝利投手となります。 - 9.17(c)では、救援投手の中で最も効果的な投球をしたと判断された場合には、その投手が勝利投手となる。