メジャーリーグで次々と新しいルールが生み出されていますが、今回また、新たなる新しいルール「ダブルフックDH制度」と呼ばれる新しいルールが導入されるかもしれない???とSNSで話題です。
このダブルフックDH新制度では、先発投手が5イニングを投げきれずに降板する場合、
・スタメンDH選手の打順を見て9人制にする
・スタメンDH選手の次打席で代打を使わせないか
という二つの選択肢があります。
なんとなくわかるけど、どううこと…と思う方もいるのではないでしょうか?
そこで、この新ルール「ダブルフックDH制度」を詳しく解説します。
また、新ルールを取り入れることにより、二刀流の大谷翔平選手にどのような影響があるのかについて解説していきます。
ダブルフック(Double-Hook)MLBの新ルールとは?
ダブルフック(Double-Hook)MLBの新ルールについて解説していきます。
ダブルフックは、直訳すると、「2つに引っかかる」という意味があります。
その2つというのは、先発投手とスタメンのDH選手のことです。
新ルールは、先発投手が5イニングを投げきれずに降板する場合、
・スタメンのDH選手の打順に入って9人制にする
・スタメンDH選手の次打席で必ず代打を使わない
という二つの選択肢があるとのこと。
ピッチャーが良ければ交代することはないため、ピッチャーの調子が悪いと他の人にも影響してしまう。
それぞれ詳しく解説していきます。
スタメンのDH選手の打順に入って9人制にするとは?
通常の野球のルールでは、スタメンの打者は9人で構成されます。
このうち、ナショナルリーグ(NL)ではピッチャーを含む9人全員が守備を担当し、打席には自身が守備をしていたポジションで立ちます。
一方、アメリカンリーグ(AL)では代わりに指名打者(Designated Hitter, DH)というポジションが存在し、ピッチャーの代わりに専門の打者が登場します。
DHは投手の代打として打順に組み込まれ、守備を担当する必要がありません。
「スタメンのDH選手の打順に入って9人制にする」というのは、ナショナルリーグのように全員が守備を担当する形態に戻すことを指します。
つまり、DH制度を廃止して、スタメンの打者全員が守備をしながら打順に組み込まれることになります。
これにより、ピッチャーも守備に参加することになります。
このルール変更が導入されると、DH制度のあるアメリカンリーグのチームも、ナショナルリーグのように守備をすることになります。
その結果、スタメンのDH選手は守備の負担を担う必要が生じるため、打席数や成績が減少する可能性があるということです。
おーたにさーん、ピッチャー交代でも打者としては出続けられるのね^^; DH制ルールを理解してなかったわ。 #WBC #DH制 #大谷翔平
— 神戸のかっちゃん (@Katch0727) March 9, 2023
今はピッチャーを交代しても打者として出続けられるけど、ダブルフック制度が導入されると、出れなくなるため、外野を守るなどしないと打席に立つことができないということです。
スタメンDH選手の次打席で必ず代打を使わないとは?
メジャーリーグにおいて、スタメンの指名打者(Designated Hitter, DH)選手が次の打席に出る際に必ず代打を使わないというルールは存在しません。
実際には、スタメンDH選手も通常の打者と同様に自身が打席に立ちます。
DH制度では、ピッチャーの代わりに専門の打者が指定され、その選手は守備を担当せずに打順に組み込まれます。
通常、DH選手は攻撃打席が回ってきますが、特別なルールによって次の打席で必ず代打が使われるという制約はありません。
ただし、監督やコーチングスタッフは戦術や状況に応じて代打を起用することがあります。
例えば、試合展開や対戦相手の投手の特徴によって、代打がより有利な打席を迎えられると判断される場合には、スタメンDH選手を代打に差し替えることがあります。
しかし、ルール上の制約ではなく、戦術的な判断によって行われるものです。
大谷選手にどのような影響があるの?
新DH制の導入が正式に決まると二刀流の大谷選手にどのような影響があるのでしょうか?
この制度で二刀流である大谷翔平選手が投手として出場する場合、
・打席数が減ってしまう可能性
・大谷選手が打者として出場した時の打席数が大幅に減少する
・ホームランや打点などの成績も通常の選手と同等に制限される
という可能性があります。
投手として出場する大谷翔平選手以外の先発投手の成績が振るわないため、チームが早い段階で投手を交代することが予想されます。
また、この新制度により、大谷選手が打者として出場する際の打席数が大幅に減少し、ホームランや打点などの成績も通常の選手と同等に制限される可能性がある。
つまり、大谷選手の二刀流としての成績が制約されることが懸念されます。
導入されるかどうかは、まだはっきり決まっていませんが、新ルールの導入により、大谷翔平選手にとっては二刀流の継続や打席数確保のために一塁手や外野手に転向する可能性が出てくるかもしれないと囁かれています。
このダブルフックDH制は2020年のナ・リーグのDH制採用が影響しているようです。
ファンの反応
仮にこのルール採用がされるなら大谷を抱えるチームはエース級以外が投げる時はオープナー採用するやろな。
そうすれば一回で降ろして大谷代打からって始められるし。
それを考えればそんなに大谷の大幅な打席数減にはならないと思うけど、このルールやる必要ある?引用:ツイッター
そんなこともできるのですね…
あの手この手ですり抜けていく必要があ理ますね♪
ダブルフックDH制度とは?【MLBの新ルール】大谷翔平選手に及ぼす影響は?まとめ
ダブルフックDH制度とは?【MLBの新ルール】大谷翔平選手に及ぼす影響について解説してきました。
そもそも、ダブルフックDH制が導入される理由として、2020年のナショナル・リーグのDH制採用が影響していて、導入を望む選手会と、反対だった経営陣が対立し折衷案となったようです。
DH制度の導入に関しては、メジャーリーグベースボール(MLB)の選手会がDH制度を強く求めており、一方で経営陣やナショナルリーグ(National League, NL)の球団がDH制度に反対していました。
このような状況で、双方の要望を考慮して妥協点を見つけるために、折衷案が検討されました。
具体的な折衷案として、2020年にナショナルリーグでもDH制度を導入することが合意されました。
これにより、ナショナルリーグの球団でも投手以外の選手を指名打者として起用することが可能になりました。この折衷案は、DH制度の導入を求める選手会と、DH制度に反対する経営陣の双方の要求を一部妥協しながら実現されたものです。
労使抗争では、選手会と経営陣が対立する立場にあるため、双方の意見の折り合いをつけるための折衷案が必要となります。これによって、両者の利益や要求を一定のバランスで調整し、合意点を見出すことが目指されます。
メジャーリーグがさまざまなルールを変更したり、新たなルールを導入する理由は、試合時間の短縮です。
野球の試合は試合終了時間が明確ではないため、テレビで中継する際、局側があまり良く思わないという意見があり、オリンピックで野球やソフトボール競技が公式種目から消えた理由は、不明瞭な試合時間が影響しているようです。
新ルールの導入は、試合の時間がどれぐらいかかるかわからないことや選手側と運営側の関係、経営する側と現場の選手会の意見が対立し、様々な新ルールが試されているようです。